| ７時４０分、富良野岳の山頂に立った、登山口を出発してから２時間５０分である。山頂でも強い風が吹いていた、、、展望は・・・ガスに包まれて真っ白〜〜〜でもなぜかあまり悔しさ？は無かった。山頂からの展望は何回か確認していたし、途中で花々も十分楽しめたし、、、当初の目的の半分以上は果たせていたからである。 ザックを下ろして軽食を頬張る、冷えたコーヒーを飲みながら閉ざされた白い世界をぼんやりと眺めていた。次々と登って来る人たち、、、「ん？？？」私は一人の女性の視線を感じたのだが、、、「わぁ〜〜〜」周囲から歓声があがった！！！そう、それはドラマチックな幕開けの序曲だったのだ。フ〜〜ッと境山方面の山容が浮かび上がったのだ。「来るぞっ」私はそう叫びながら立ち上がりカメラを構えた、、、シャッターを押す〜〜〜「あっニペソツだぁ」そんな声に視線を凝らす。カメラのズームレバーを引く、「あぁ〜〜〜」そこには雲海に浮かぶニペソツ山が見えていたのだ。 そして更にガスは流れ去り、それはもうドラマチックに十勝連峰がその全容を現すのだった、、、「これは凄いぞっ」私は興奮気味に叫びながらシャッターを押した。クッキリの展望ももちろん良いのだが、こんな光景も見たいと思っていてもなかなか見られるものでは無い。 |
 忽然と浮かびあがる山並み・・・ |
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 ドラマチックな幕開け |
| 「○○さん！！、osumです」にこやかな表情の女性に呼びかけられた。「えっ？」私は記憶を呼び起こそうとしていた、そしてすぐに気がついた。以前何度か一緒に登ったことがある方だったのである。「あぁ〜〜〜お久しぶり〜〜〜元気でしたか」「えぇ〜今でも時々登っているんですよ」、osumさんとはこの富良野岳にも一緒に登ったことがあった。 「今日はどちら迄ですか？」そう聞かれて「昨日は芦別岳でしたから〜今日はここで戻りますよ」。久々の再会に喜びながら言葉を交わした。カメラを構えて記念写真の催促、お連れさんもご一緒に！「それじゃお先に・・・」「また何処かで・・・」。８時５分「ドラマチックな幕開けと久々の出会い」に別れを告げて下山を開始した。 |
 osumさんたちと |
| 十勝連峰をまるで見下ろすかのような感覚で下って行く、それはもう素晴らしい気分だった。細長い稜線を花々を再確認しながら、、、「これはもう一度撮っておこうか・・・」などとカメラを構える。デジカメだけに記憶媒体に余裕さえあれば、無駄になってもシャッターを押す、帰宅してから不要な写真は消去すれば良いのだから気楽なものだ。そしてそんな沢山撮った写真の中から、偶然にも良く撮れた一枚をＨＰに載せるのだが、、、これがまあ結構手間がかかる。 話しは少しそれたのだが〜富良野岳から三峰山へと続く稜線、そして上ホロカメットク山や十勝岳、遠く表大雪の山々を見つめる。「良いなぁ〜〜〜どうする行ってみる？」「どっちでも良いけど・・・」「う〜〜〜ん、まだ行けるけど・・・今日はここで止めておこうか」「そうね、遅くなるとラベンダー帰りの渋滞も心配だしね」「早く下りて温泉に入って〜早目に帰るのが正解だよね」、上ホロカメットク山方面への縦走は次の機会に・・・ |
 大展望に包まれながら下山開始 |
 細長い稜線を下る |
 十勝岳を中心に広がる十勝連邦と左奥に表大雪の山々 |
| 肩分岐を過ぎて三峰山へと続く稜線の下を斜行しながら下って行く。次々と登って来る人達とすれ違う、「こんにちは〜〜〜」挨拶を交わしながら振り返った。またガスが流れて来ていた、、、そして富良野岳はその中に姿を隠して行く。「早く登って正解だったね」ほっとしながら帰路を歩いて行く。 先を行くおばさんが誰かに話しかける声が聞こえた、「誰だろう〜」、女性が手を振っていた、「あっらぁ〜〜〜お恵さん、お久しぶりぃ」、竹山を山スキーで同行して以来の出会いだった。山のトイレの会関連でこれから上ホロカメットク山避難小屋のトイレ状況を確認しに行くと言う。「これからまだまだ登って来るわよっ」「へぇ〜〜〜すれ違うのも大変かもね」「それじゃ気をつけて」、、、「じゃあ一枚！」別れ際にシャッターを押す「あっ後ろ姿だね」お恵さんはそう言いながら手を振って登って行った。 十勝岳温泉凌雲閣が見えて来た。まだ登って来る人達がいた、富良野岳山頂方面はすっかり雲に包まれていた。１０時２５分、登山口に下り立った。ドラマチックな幕開けと久々の出会いに〜またひとつ思い出に残る山行となったのである。 |
 振り返ると・・・ |
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| コースタイム（含休憩時間） 登山口 04:50 上ホロ分岐 05:35 富良野岳肩分岐 06:50 山頂 07:40-08:05 富良野岳肩分岐 08:35 上ホロ分岐 09:45 登山口 10:25 |
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