さあ、いよいよ豊似岳へ向かって、やせ尾根歩きが始まりました。「ゆっくりと注意しながら歩きましょう」リーダーから声がかかります。尾根上には安定した雪庇が張り出していて、その上を進むことになるのですが、とにかく強い風に慎重に歩いて行きました。 それにしても山頂手前の1088mピーク、思わず「山頂はあれか」と思ってしまうほどの山容ですね。 |
![]() 1088mピークへと続くやせ尾根上の雪庇を進む(左が山頂) |
おっさんは後ろを進みながら一行の様子をカメラで捉えていました。少し間隔をおいて、時々強い風によろめきながらしっかりとストックで体をささえ、やせ尾根の雪庇を歩きます。 風との闘いは予想以上に体力を消耗させるものであり、体感温度もグングンと下がってくるわけであり、、、あせらずに慎重に・・・ |
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大きな雪庇の上に乗ると、ハイマツに囲まれたピークが目の前に迫ってきました。「もう少しだなぁ、、、あそこを登りきれば、だ、だ、大展望が広がるに違いない!」おっさんは冷えきった唇をかみ締めながら、冷たいカメラフレームを握り締めていたのです。さあ、さあ、さあ・・・ |
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1088mピークを登りつめました。「嗚呼ぁ〜〜〜これだぁ〜〜〜」おっさんは声には出さずに(恥ずかしいから!)叫んでいました。一気にドーーンと広がる展望、それは青空の下に雪化粧した南日高の山並みを一挙に公開するわけであり、昨年はここで唖然として見つめていたわけで、、、 広尾岳までは確認できるものの、楽古岳の手前から雲が流れていて、「いやっ、これは晴れる、晴れるに違いないさ・・・」おっさんは一人強気の予想をしていたのです。 |
![]() 南日高の山々 |
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