そして遂に目の前にシャクナゲ岳がその美しい姿で迫るわけで、登って行く人も確認でき、「さあ、いよいよだぞ!これからが勝負だ!」おっさんはそう心に誓いながら前方を見つめていたのでした。どうやら直下にはスキーをデポしている人もいるようです。 |
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山頂直下について上を見上げると、途中で次々をデポしてあるスキーが見え、先行している方々は懸命にキックを入れながら登っているようで、kamiさんとおっさんは顔を見合わせながら首を横に振っていたのでした。 |
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「斜面の北側に回ってみますか」「そうですね、回りこんで行けるところまで行ってみましょうか」kamiさんとおっさんはそう決断して、先頭を歩くおばさんに方向を指差したのです。 |
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少しづつ固くなってくる斜面にちょっと心配そうなkamiさん、「少し先に行ってみますよ」おっさんはそう言い残して斜面にエッジをたてながら進んで行きました。「うん、大丈夫のようですね、もう少し先まで行きましょう」「そうですね、回りこんで行くと良い雪質に変わるかもしれないですしね」 |
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