北側の斜面を回りこんで

そして遂に目の前にシャクナゲ岳がその美しい姿で迫るわけで、登って行く人も確認でき、「さあ、いよいよだぞ!これからが勝負だ!」おっさんはそう心に誓いながら前方を見つめていたのでした。どうやら直下にはスキーをデポしている人もいるようです。

シャクナゲ岳
シャクナゲ岳

山頂直下について上を見上げると、途中で次々をデポしてあるスキーが見え、先行している方々は懸命にキックを入れながら登っているようで、kamiさんとおっさんは顔を見合わせながら首を横に振っていたのでした。

「YAMAちゃん、どうする?スキーで登るのかい?ちょっと無理のようだよ」そんなおっさんの声にYAMAちゃんは悲しげに「スキーで登るぅ〜〜〜」と叫ぶわけでぇ・・・

スキーをデポして
スキーをデポして登っている人達

「斜面の北側に回ってみますか」「そうですね、回りこんで行けるところまで行ってみましょうか」kamiさんとおっさんはそう決断して、先頭を歩くおばさんに方向を指差したのです。

北側斜面へ向かう

少しづつ固くなってくる斜面にちょっと心配そうなkamiさん、「少し先に行ってみますよ」おっさんはそう言い残して斜面にエッジをたてながら進んで行きました。「うん、大丈夫のようですね、もう少し先まで行きましょう」「そうですね、回りこんで行くと良い雪質に変わるかもしれないですしね」

おっさんが先行し、続いておばさん、お恵さん、YAMAちゃん、そして少し上部からkamiさんが一行を確認しながら進みました。そしてこの北側斜面をぐるりと回りこむルートは、刻々と変化する光景に包まれ、振りかえるとチセヌプリからアンヌプリ、羊蹄山を背景に、急斜面を進む一行の姿が写し出されているわけで、、、こんな光景をおっさんが見逃すはずは無くぅ・・・

素晴らしい背景
素晴らしい背景を背負いながら


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