木々の間を抜けると一面真っ白な空沼(からぬま)が広がりました。うっすらと霞む空沼岳、冷たい風と少しですが巻き散るような粉雪、それは3年前の時よりもおだやかであり、かと言ってひっそりと佇むさまは変らずに・・・ 10時45分、出発してから既に4時間を経過していました。「とりあえず稜線まで登ってみましょうか」一行は沼上を歩き始めました。 |
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時折、フーーーッと空が明るくなると空沼岳が見えてきて、その度におっさんはデジカメをとりだし撮影しているわけで、「青空が欲しいなぁ〜〜〜バックに青空だよぅ〜〜〜」ブツブツと呟いていたのです。 |
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稜線へと急斜面を登り始めました。時折差す薄日が期待をもたせるのですが、それは舞い散る雪を確認するだけかのように、またすぐに消え去り、、、 |
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段々と急になる斜面にたまらず大きくジグを切りながら進むのです。 ここまで来るあいだに、ほかのスキーのトレースなどは全く感じられず、それは降った雪のためなのか、風に吹き飛ばされたのか、それとも入山している人が少ないのか・・・一行のラッセルは続いたのでした。 |
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