さて一行は羅臼平へ戻り昼食、そして13時17分、さあいよいよ硫黄山を目指して縦走路への突入です。羅臼平からはまず三ツ峰へ向かいます。三つの峰の間を目指して約100mほど登り(この登りが意外と結構キツかった)、 登りきると「お待ちしておりましたぁ〜〜〜みなさまようこそ〜〜〜」とチングルマやエゾノコザクラ、キバナシャクナゲ等の大群落が迎えてくれるのです。「オワーーーッ、すごいねぇーーこりゃあ、スゴイお花畑だぁ〜〜〜」一同は大感激、しかししかし、これはまだまだ序曲だったのでしたぁ |
一面のお花畑 |
チングルマ |
さて、三ツ峰キャンプ指定地を確認して、知床5湖を見ながら、雪渓を降りて、、、、、 |
三ツ峰から雪渓を降りる |
サシルイ岳の登りにさしかかりました。、、、ふと振り向くと、ああぁ〜〜〜歩いて来た縦走路の向こうに、三ツ峰とその間に羅臼岳が山頂部を覗かせているではありませんかぁ〜〜〜 おっさんは思わずパチリ、、、「うーーーん、素晴らしい光景だぁ〜〜〜」「スゴイよねぇ〜〜〜この広さを感じる絵は〜〜〜」おっさんはウナリ声をあげていたのです! |
三ツ峰と中央の羅臼岳を背景に登る一行 |
そして更に振り向きながら登って行くと、「ん?んんん?」なにやら怪しげな雲が裾野を走り始めていたのです。 |
羅臼岳の裾野に怪しげな雲が・・・ |
さらに後ろからはどんどんと白いガスが流れ込んできます。「どっちが早いかなぁ〜〜もう少しでサシルイ岳なのにーーーそこからの硫黄山を見たいんだよう」、そんな願いには一向におかまいなく、ガスは更に勢いをつけて広がり始めました。 あっと言う間に羅臼岳方面は真っ白、、、ああぁ〜〜〜そして目の前も一気にガスに包まれ、「なんだよう、もう少し待っていてくれたって良いのに、クスン」。 視界不良の世界に陥った一行はサシルイ岳の肩を通過し14時46分、大きな雪渓を下りました。視界が50m前後のため慎重にルートを探しました。とりあえず沢地形のコルまで下りドンピシャで登山道を発見、左折して沼の側を通り・・・ |
沢地形の雪渓を下りる |
そして、そして、、、ああぁ〜〜〜一面にお花がぁ、、、延々と続くお花畑にすっかり酔いしれてしまう一行だったのです。 |
さあ、もう少しです、ザックの重さに耐えながらオッカバケ岳への登りを必死にクリアしてお花畑の中を下って行くと1日目の行程終了の二ツ池へ到着です16時19分! |
天気を気にしながらまずはテント設営、そして水場へ、この時は雪渓が残っておりその雪渓尻で水を十分確保できました。テントに戻ると途端にポツポツ、、、ほーーー危機一髪。「天気が怪しい時はテント設営がまず最初」そんなyamaonさんの指示は的確でした。 途中で何回かサポートのkamiさんと連絡をとったのですが、ここは携帯電話圏外でした。 おっさんは携帯ラジオを聞いていました、天気予報です。「朝方まで雨、のち曇りでしょう」、「うーーーん、こりゃあ今晩は降られるな、、」おっさんはそうつぶやきながらシュラフにもぐりこんだのです。 ウトウト、、、「バタバタバターーーザーーーザーーー」おっさんは目覚めました、どうやら本格的に降ってきたようです、しかも強風です。「バラバラバラーーー」大粒の雨です、時計を見ると午前1時過ぎ、、、 おっさんは考えていました。「テントは皆しっかりと設営してあるから大丈夫だ、場所的に雨水に埋もれることは無い、万が一このまま停滞を余儀無くされても、予備食は十分ある、、、サポートのkamiさんも装備状況を知っているし、、、朝になってもこのままの天気なら停滞だなぁーーー」そんな事を考えながら寝返りをうったのでした、その時また一段と強い風がテントに吹き付けたのです、ビューーー。 |
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