沙流岳(1422m)

おばさんは必死に強風に堪えながら進むわけであり、すぐ目の前は山頂なのですが、それは簡単には寄せつけない厳しい表情で立ちはだかるわけであり、、、

強風に耐えて進むおばさん

北側から回りこんで登ろうとしたのですが、強風と固い雪面、そして急斜面「ちょっと戻りましょうか」そう言ってkoyaさんが先頭で東側の斜面へ向かいました。雪面は柔らかくなってきましたが、今度は重いラッセルに変ります。

直下を登る その1

雪庇の切れ目を目指して大きくジグを切り、一挙に山頂へと向かって行きました。さあ、もうすぐだぁ〜〜〜おっさんはカメラを手にしながら後を追って行ったのです。そしてその時上空には青空がポッカリと開いて・・・

直下を登る その2

12時50分、ついに沙流岳山頂に立ちました。登り始めてから3時間10分、とても長く感じた山行でした。山頂では意外なほどに風が弱く、とりあえず記念写真を撮り・・・

記念写真 koyaさんと


記念写真 おっさんと
写真提供:koyaさん

ふと見ると1445mピークがドーンと見えていて、しかしそれは思ったよりも遠くに見えて「あそこを登って来たんだよねぇ〜〜〜遠いよね〜〜〜」、それはまだ少し明るさの残る方向の光景であったのですが、ぐるりと見まわすと上空には先ほどの青空はかけらも無く、どんよりとした雲が、そしてなにやら雪雲も・・・

「どうなんでしょう、風があるから突然晴れるってことも・・・下りた途端にクッキリなんて事にでもなったら悔しいし・・・もうちょっと待ってみますか」一行はシールを外して滑り降りる準備をしながらしばし待機状態! しかしまあなんと言うことでしょうか、小雪まじりの雲があたりを包んできたのです。山頂直下の急斜面、しかも重い雪ですから視界のきくうちに〜〜〜

1445mピーク
1445mピークが見えていたのだが、、、

13時10分下山開始です。急斜面を慎重に滑り降りました、あっと言う間にコルへ! シールを外しながら「ここは風も弱いようだし、昼食にしましょうか」、ホットコーヒーを飲みながら30分ほど休憩!

稜線を1445mピークにむかって俯き加減に戻りはじめました、言葉も少なくなりました。展望の無い、いや得られなかった山歩きは一行の疲労を倍増させていたのです。

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