「あれっ??この足跡なあに??」おばさんがちょっと怪訝そうな声をあげました。「これはエゾ鹿だよ、うん」
傾斜がどんどんきつくなり、それにつれて足跡も大きくなりだし、「これって鹿じゃ無いよ・・・」「いいーーーや、鹿、エゾシカ・・」おっさんは自信なさそうに答えたのです。
わっせわっせと急斜面を登りきり桜山へ到着(8時54分)。
さてここで一服と思いきや、なんとなくそのままグインと進み、佐幌岳への稜線を確認しながら、
それにしても足跡は依然続いていて、結構大きな足跡となり、そしてついには雪面に血のあとがあーーーああーーーー!!「これってーーー」「これって、あ、あ、あのーーー鹿が熊に襲われたのかなあーーあーーーブルブル、でも熊の足跡ではないぞーーー」そして二人の足並みは益々早くなり、無口になり、人恋しくなり・・・・・・・トホホホ!!
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