838m地点を過ぎると前方には、グーーンと山頂へと続く稜線が見えてきます。手前に聳える桜山、そして山頂へと続く小さなアップダウンが手に取るように確認できるのです。 それは思っていたよりは遥かに遠く見えて、本当に2時間ちょっとで登れるのかな〜〜〜なんて不安になったりもしますね。 |
桜山(左)と佐幌岳山頂(右) |
さて、おばさんは相変わらず淡々と稜線を歩いていました。そしてその頃から山頂付近はなにやら白っぽくなり始め、どうやら雲に包まれそうな雰囲気もあり、、、 「いずれにせよ今日は展望は望めないよね、雲に包まれて悲しげな雰囲気もまた良いんじゃないの」「そうね、風もあまり無いし・・・ね」二人は言い訳がましく歩いていたのでした。 |
山頂へと続く稜線を進む |
ダケカンバの白い木肌が笹の緑と相俟って、とても美しく見えていました。 桜山の手前で先行する人達に追いつきました。「失礼します・・・」「早いですねぇ〜〜〜」あまり多くは語らず、静かにその場を離れて行きます。 |
ダケカンバの間から桜山が見える |
眼下に広がる広大な十勝平野は、その輝きを白っぽく変えて、色あせたカラマツ林も一層初冬を感じさせるわけであり、山の斜面に沿って細いダケカンバが細かく線を描いている光景も捨て難くもあり・・・ |
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