無線中継所

視界はある程度ありましたので、雪庇の張り出した尾根の通過も問題はありませんでした。それよりもやはり風でした、強風は時には地吹雪となって吹きつけるのですから・・・

雪庇の張りだした尾根

無線中継所手前のポコは北側を巻いて進みました。ただこの付近からの斜面はクラストしていて注意が必要でした。「気をつけろっ、、、」「大丈夫、、、」強風に声をかき消されそうになりながらも、二人は慎重に高度を少し下げたのでした。

中継所手前のポコ
中継所手前のポコも巻いて

さあ、いよいよ無線中継所へと向かって登って行きます。斜面の向こうにちらっと見えて来ました。強風に耐えながら慎重にクラスト斜面を登り切ると・・・

中継所が見えて来る

目の前には無線中継所の巨大なアンテナ群が立ち並んでいるわけであり、それは地吹雪で霞んではいるのですが、もう手に取るような近さであることは間違い無いのです。

目の前に

10時55分、無線中継所に到着です。建物の影に身を寄せてホッとため息をつくおっさんとおばさんでした。まあとにかく記念写真を!!!

ホットコーヒーを飲みながら「このまま取付道路を下りよう、天気も悪いし安全に下りれるしね」、当初から天候悪化の場合はエスケープルートとして国道から無線中継所への取付道路(もちろん冬季間は除雪されていない)を利用する予定でした。
まだ体力的にも時間的にも余裕はありましたが、この地点でこの風ですから、稜線に上がったら更に凄いに違いありません。しかも双珠別岳方面は雲の中でしたし、展望ももちろん望める筈もなく!

記念写真

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