１１時１５分、下山開始です。建物の脇を通って取付道路に向かうのですが、道路脇には電柱がありますからそれに沿って行けば問題ありません。

無線中継所脇から電柱沿いに取付道路へ向かう

取付道路に出ると双珠別岳方面へと連なる稜線が広がりました。その山腹には時折明るさも感じるのですが、稜線上には地吹雪が舞い上がっている様子が確認出来ました。もちろん双珠別岳は雲の中です。「今日はまあ下見と言うことで良いんじゃないの・・・」おっさんとおばさんはそう言いながら慰めあっていたのでした。

尾根に囲まれた取付道路がぐるりと方向を変えると風も弱くなり、ふっと一息をつきながら無線中継所を見つめていました「もうあそこから下りて来たんだよね〜〜〜」、、、「なにかパフパフじゃない？」

遠くに見える無線中継所

足元に積る雪は登りの尾根上とは一変して、軽い粉雪だったわけであり、それはもう気持ち良く〜〜〜しかし下山方向の真っ暗な様相に、もう天候回復は完璧にあきらめ、シールを外す二人だったのでした。

真っ暗な下山方向

緩やかに下る粉雪の取付道路、スピードも出過ぎずにちょっとスキー操作を楽しんだり、木の根元をなにやらつつきながら歩く小鳥に見入ったり、そして時々振り返ったりしながら４度目の日勝峠行を後にする二人だったのでした。

「来年こそこの手に展望を〜〜〜！！！」おっさんは両腕を突き上げながら叫んでいたのです、、、