上空にはひとすじのあかりが・・・なんてことは無く、あくまでも白いガスに包まれた西別岳山頂に立ったのです午前９時４５分。あぁ〜〜〜何となく残念な、無念な記念写真でした。

何も見えない山頂に未練は無く、すぐに直下に下りて軽食＆コーヒーブレイク！「静かだね、、、誰も来ないよね、こんな天気だもんね」二人はちょっと気落ちしながらゴクリとコーヒーを飲み干したのです。

９時５５分下山開始、途中で一人の男性とすれ違い「あっらぁ〜〜〜登って来る人がいたよ」、しかしそんな二人の声を覆すかのように、次から次へと登って来る人達！　
「愛されているんだね、この山は」おっさんはそう言いながら眼下に広がる根釧原野にカメラを向けていたのです。きっと晴れていたら広大な光景となるのでしょうね。「だけどこのうっすらと霞んだカラマツ林だって、きれいだよね、、、でもね、ちょっと光りが欲しいんだけど・・・」

登山口へと続くカラマツ林、それは落ち着いた晩秋の光景を語るに十分なひとコマであり、明日へと続く山旅への始まりでもあり、、、１０時４５分登山口に戻った二人は、来年の再訪を静かに誓っていたのでした。