ポツポツと雨が降り出した。あわててレインウエアを着こむ。 登山道の両側に咲き競う花に目を奪われながら、私は懸命にシャッターを押していた。水分をしっかりと蓄えた花たちは、その色合いを一層際立たせ、そして実に生き生きとした表情で咲いていた。
キバナシオガマ(ゴマノハグサ科)
チョウノスケソウ(バラ科)
エゾノツガザクラとアオノツガザクラ(ツツジ科)
エゾノハクサンイチゲ(キンポウゲ科)
避難小屋へと続く雪渓に下り立った。その見事なまでにスプーンカット(雪渓や雪田の表面にできるまるでスプーンで削ったような形の窪み)された雪面を進む。 まだそれほど強い雨でもない、しかし着実に雨足が近づいていた。
避難小屋を目指して、スプーンカットされた雪面を進む
12時55分、転がりこむようにして避難小屋の扉を開けた。daimajさんは小屋泊まりだ。 私達は小屋裏のキャンプ指定地に下り立った。ここで合流することになっていたkamiさんとkomiさんはすでにテントの中で休憩していた。早速テントを張り中に入って昼食!「きっと晴れるよ、、、通り雨さ、、、」誰しもそう楽観的に思いたい・・・ひとときだったのである。
登山ものがたりへ
次のページ
HOME