登山道は除々に剣ケ峰を巻きながら進んで行きました。 やがてハイマツ帯を抜けると待ってましたぁ〜〜〜とばかりにブルーの阿寒湖と雄阿寒岳、そして遠く西別岳やカムイヌプリ、さらには冠雪した斜里岳までが見えて来るのです。 この展望の展開は昨年登った「オンネトーコース」とは違った魅力的なものでした。二人はちょっと休憩しながら遠くの山々を確認していました。「来年こそあのあたりを歩きたいねぇ〜〜〜」 |
阿寒湖と雄阿寒岳 |
さあ、二人はいよいよ雌阿寒岳へ向かって、砂れきの斜面を歩き始めました。 剣ケ峰を巻いて登って行くのですが、阿寒富士のピークをちょっとのぞかせながら、雌阿寒岳山頂部へと向かう地肌むきだしの斜面が流れるように広がり、その背後からは噴煙が立ち昇り、 この山行もいよいよクライマックスを向かえようとしている事を感じることが出きるのでした。 |
剣ケ峰コルを目指す 左に阿寒富士、中央奥が雌阿寒岳山頂 |
9時40分ケルンの積んである剣ケ峰のコルへ到着です。ここから見る剣ケ峰は尖った印象はありません。それよりも中マチネシリ火口へと続く大きな火口原に目が行ってしまいます。 そして加えて、何を加えるかと言うとやはり風でしょうね。それほど強くは無いのですが、さすがに吹く風は冷たく、二人の身を刺すようであり、この時期の山歩きの厳しさを痛感するのでした。 |
剣ケ峰コル |
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