神威岳に、、、神は「威た」

山頂ではもっと大声で叫ぶと思っていた、しかし記念写真を写した後は、意外と静かにそれぞれ昼食をとり、コーヒーを飲み、、、それは疲れからなのか、満足感からなのか、、、
昼食を終えてそっと立ちあがり周囲を見回す、一人一人気ままに、、、

山頂にて

しかし、そのアイレベルにはなんとぴったりとはりつくかのように、雲が流れているわけであり、その雲の彼方には日差しを受けた山並みが感じられるわけで、、、「いっやぁ〜〜〜ちょうどですよね、あの雲が無ければ・・・でもまあこれだけ見れたんだから良しとしますか」そう言いつつも誰も下る準備はせずに、ひたすらと待っているわけであり、、、

雲がぁ〜〜〜

もちろんソエマツ岳方面もガスに包まれていた。「ん、、、?ちらっと稜線らしきものが見えたよ、、、、これは晴れるぞ・・・・・・・・・・・・・これまでかなぁ〜〜〜」そんな連続でカメラを手にしてウロウロアチコチ、、、「晴れろ〜〜〜」私もついに大声で叫びだしたのだった。

ソエマツ岳が・・・
ソエマツ岳が・・・

「もう少しだ、もう少し、、、、、あの雲だ、、、あれあれ、あれが抜けると・・・・見えたぁ〜〜〜見えたぞ、ペテガリだぁ〜〜〜1839だぁ〜〜〜」ピピピッ、、、見えてるうちにとシャッターを押す、皆何枚も同じ光景を撮っている。撮り終えるとほっと安心して、今度は自分の網膜に焼き付ける。

私はなにか感謝の気持ちでいっぱいだった。今年の目標の山のひとつであった神威岳、そしてその山頂で待つ事一時間以上、ついにその展望をとらえることが出来たのだ。これは素直に神に感謝すべきだと思った。そう、神威岳に神は「威た」のだと・・・

13時、まだ見えぬソエマツ岳にちょっと未練を残しながら下山を開始した。「ソエマツ岳はこの次に見れば良い、、、、ってまたこの急登に挑戦するのかい???」私はちょっと自重気味に微笑んでいた。

山頂からの展望
山頂からの展望、ペテガリ岳、1839方面

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