そして下山、、、ソエマツ岳が見えたぁ〜〜〜

気になる後ろを振りかえりながらの下山となった・・・先頭を行くおばさんの声はやはり「咲いてたよ、、、あったよ〜〜〜」とかが主流である。しかし今回は違った「見えてるよ、、、あれ、あれがソエマツ?」私は小走りにそのポイントへ向かった。
あぁ、、、つい5分ほど前にはガスに包まれていたソエマツ岳、それは神威岳の斜面の彼方に鋭い稜線で突き上げていたのだ。「おおっ〜〜〜なんてこったぁ〜〜〜見えてるぞ、、、見えてる、、、クッキリだぁ〜〜〜」

ソエマツ岳
ソエマツ岳

国境稜線合流地点まで下りる頃になると、ペテガリや1839は一段と近くに感じて、しかもクッキリと見えてきた。「う〜〜〜ん、最高だねぇ〜〜〜こりゃあ・・・」「お、お、お、お見事ぅ〜〜〜」そんな叫び声も出る始末!

国境稜線合流地点からの展望
国境稜線合流地点からの展望

さて、下山の道のりも予想通り大変であった。それはまさしく崖を下りるといった感じで、延々と下りて行くわけであり、木々や笹を握り締めながらも決して転ばぬように、そして少し間隔をあけながら、、、「ラーーーク、ラクラクだぁ〜〜〜」 ドドドッ、、、小石が落ちて行く、ふ〜〜〜危険がいっぱいである。

約1時間半を費やして尾根とりつき地点へ戻り、沢装備に変えてまた沢に入って行く。強い日差しも沢に入ると涼しいのが救いだ。疲れた足元にちょっと注意しながらもどんどんと下って行く。440二股を過ぎて作業道跡に入ると、ようやく緊張の糸が緩んだ。
最後の渡渉地点だ、countrymanさんはうれしそうにバシャバシャを渡って行く、、、おばさんは静かに続く!

渡渉地点

16時40分、神威山荘に到着した。約10時間に及ぶ変化に富んだ楽しく長く苦しい山行であった。しかしそれは神が威た神威岳であったのかもしれない・・・

帰路の林道からは神威岳がクッキリと見えていた、「あの尾根だよね、あれを登ったんだよね」、、、誘ってくれたkoyaさんに感謝しつつこの物語を閉じることとする。

神威岳

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