予想通り、稜線にでると一変して強風が吹き荒れていた。ハイマツをかき分けながら進む、前方はウッスラとしか確認できない、足元を見ながら踏み跡をしっかりと確認する。小さなアップダウンを繰り返す、濃いガスに包まれているからハッキリとは見えないが、痩せ尾根の両側はスッパリと切れ落ちているに違いない。吹きつける強風に思わず身を低くして歩く。 |
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突然前方に大きな岩塊が現れてビックリする、、、まさかあの上を・・・いやいやしっかりと巻いて進むのだが・・・そんな緊張の連続の中を私達は黙々と登って行った。 |
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8時00分、ついにピラミッド峰に立った。もちろん標識など一切無い、記念写真は「ハイ、ピラミッド」のつもりである。強風の中感慨にふけっている暇はない。私達はすぐに下山を開始した。 |
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8時45分、稜線のカムエクとの分岐に出てほっと一息! ここまで来ると風が無くなる、「まあピークにはあまりこだわらないけど。ピラミッドにも登れたし、八ノ沢カールまで担ぎあげることも出来たし、今回はこれで良かったよねぇ〜」私は十分満足感に浸っていた。目の前のカムエクのピークは踏めなくても、又ということだって・・・あるのかなぁ〜〜〜 とその時「どうしましょうか、カムエク、、、ここまで来たんだから・・・あと30分くらいかなぁ〜〜〜」そんなkoyaさんの声に「行くぅ〜〜〜」とおばさん。 「ここまで来たんだからねぇ〜〜〜ここまで来てカムエクに登らないって手は無いよねぇ」などと途端にその意見を変えてしまう自分に苦笑しながら、カムエク目指して歩き始めた。 |
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