テントの外で缶ビールを飲む、まだ冷えている至福の味わいだ。久々にバーボンを口にする、カーーっと体中に広がる感触はたまらない。 突然ガスが途切れてピラミッド峰が見えてきた、その上空は夕日に輝いてピンクに染まっている。こんな自然の情景はこの場に在るものたち!へ与えられた特権だ。 |
![]() ピラミッド峰 |
私達は夕食を済ませて早々とテント入り、シュラフに潜り込んだ。おばさんはすぐに眠りについたようである。私はなかなか眠れなかった、まだ興奮状態なのか、疲れ過ぎているのか、、、夜が更けるにつれて風が強くなってきて、テントを叩きつける、バタバタバタ・・・・・、ザザザッ・・・あぁなんてことだ雨までも、、、ウツラウツラしながらおばさんに揺り起こされた。 東の空が赤い、「koyaさん朝日だよぅ〜〜〜」、、、岩内岳から朝日が昇りはじめていた。こちら側はまだ黒い雲に覆われているのだが! |
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隣の男性3人組は早々とカムエクに向かって出発していた。「う〜〜〜ん、晴れそうにもないですねぇ、とりあえずピラミッド峰に向かいますか」 6時40分、濃いガスの中を飲み水や軽食をアタックザックに積めこんで出発した。慰霊碑の前で合掌して稜線へと向かう。 |
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視界は効かないが斜面は見事なお花畑、「晴れてたらきれいなのにねぇ〜〜〜」おばさんはちょっと残念そうである。風は無い、だが稜線に出たらきっと・・・そんな不安は見事に適中することになる。 |
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