まだまだ続く試練の緊張

三股からカールまではまさに予想通りの核心部、次から次へと迫る難関に緊張の連続であった。ひとつ間違えば一気に滑落して滝の餌食に・・・

なめらかな岩肌はもちろん滑り易い、沢シューズである程度カバーで出来ても、岩に砂がついていたりするとズルズルと滑り落ちてしまう。この岩場は帰路で大変苦労(緊張)したところでもある。写真での見た目よりはずっと怖い個所でもある。

滑る岩場

前方に見事な滝が現れた。私は思わず見とれてファインダーを覗いていた。左右から曲折しながら落ちて来る滝、苔むした岩を縁取りにしながら、まわりの木々の緑の中で白い水飛沫をあげながら舞い下りる。「きれいだなぁ〜〜〜こりゃあきれいだぁ」

滝の光景

そんな滝をファインダーを通して見ていた私は、おばさんの姿を捉えた。koyaさんと写真を写している間にどんどんと先を進んでいたのだ。

今ちょうど高巻きの岩場を攀じ登ろうとしていた。私も後に続いた、そこには見た目よりは十分過ぎる高度感があった。

高巻くおばさん その1

高巻くおばさん その2

少し傾斜が緩んだなぁ〜〜〜と思っていると今度はほとんど涸れた沢の中を歩くことになる。浮石だらけのガレ場はまさに落石の危険が一杯だった。「ラーーク、ラク、ラク、ラーク」ゴロンゴロン・・・

涸れた沢の中へ

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