そしてついに、お目当ての花がぁ〜〜〜

さらに急斜面を登って行きます。サンカヨウが大きな葉に包まれるように白い小さな花を咲かせていました。同じ花を毎年見るのですが、その時々で新鮮さを感じてしまいます。

サンカヨウ
サンカヨウ

と、その時でした、おっさんの目にはなにやら小っちゃな赤い影が・・・「ん???」おっさんの目は(遠視⇒いわゆる老眼だぁ!)鋭くその影を追っていました、ドキドキしながら駆け寄りました。
「こ、こ、これだっ!」まだ声には出さずにその影をしっかり確認するおっさん・・・「あったぁ〜〜〜〜〜〜〜〜あったぞーーーーー」ついに大声をあげたのでした。
おばさんも飛ぶようにして駆け寄りました。あぁ〜〜〜ついに、ついに今日のお目当ての花「サクロソウモドキ」とのご対面だったのでしたぁ!

それは小さく、細く、いまにも折れそうな茎を伸ばして、その上に頭を垂れるようにして、控えめにやさしく咲いていたのです。おっさんとおばさんはそのデリケートな印象をしっかりと見つめていました。おもむろにデジカメをとりだし、静かに、いやいや興奮しながらおっさんはシャッターを押していたのでした。

サクラソウモドキ
サクラソウモドキ

急登は続いていました。足元が滑ります、ワッセワッセ、汗が滴り落ち息遣いが荒くなり、俯き加減に登って行くと、最後の核心部ルンゼが迫って来るのでしたぁ〜〜〜

目の前にルンゼが迫る
目の前にルンゼが迫る

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