幌向岳(836.3m)

雪を纏った見事な大木を見ながら細いダケカンバの木々の間を抜けて行くと、前方に真っ白な雪面が広がり、その中心に1本の大きな樹が見えて来る。どうやらその付近が山頂のようである。

大木が美しい

さあ、山頂へ
山頂が見えてきた

11時10分、幌向岳の山頂に立った。だだっ広い山頂は風も強いし、周囲は木々に囲まれていて展望も良く無い。強風を避けながらビューポイントを求めて少し移動する。「こっちが良いわよ」おばさんが叫んでいる。

山頂
なだらかで広い山頂

ビューポイントへ

上空は青空なのだが、強い風と暖気の影響なのか薄い雲が浮かんで遠望があまりきかない。私達はザックをおろしホットコーヒーを飲みながらしばらく待機することにした。

眼下には桂沢湖が見えている、シャッターを押しながらも視線は芦別岳方面へと流れる。「少し見えてきたんじゃないか」「そうね、きっと見えて来るわよっ」、、、「この天気で、ここまで来て、見えないは無いよね」私は勝手にぼやいていた。
確かに少しづつ見えて来ている、風も強いので雲の流れも速いようだ。「おおおっ、ほらっ、見えてきたぞっ」そんな繰り返しが何回も続く。芦別岳も中岳もその形を特定出来る、、、夕張岳は?ほんの一時、それらしきシルエットを見せる。

「まあ、これだけ見れたんだからヨシとしようか・・・あのトレースのおかげで楽も出来たし、、、帰りに途中からもっと見えるかもしれないし〜〜〜」。こうして私達は稜線を戻り始めた。

桂沢湖
眼下に桂沢湖

芦別岳方面
芦別岳方面

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