強風の吹く稜線上ではところどころ登りのトレースがかき消されている。気温も少しづつ上がって来ているようであり、雪質も重くなってきて、、、「雪の色がちょっと汚れているね、黄砂かしら・・・」おばさんの声に足元の雪を見ると確かに白では無い、ちょっと汚れた薄い黄色がシミのようになって見える。「登りの時には気がつかなかったけど、この強風にのって運ばれたのかなぁ〜〜〜」 |
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木々が途切れて視界が広がるたびに歓声をあげる、「ほら、さっきよりも見えるぞ、すごい、これだ〜これなんだなぁ〜〜〜」。私達はその広がる展望に立ち尽くした。鋭鋒中岳から芦別岳、ポントナシベツ岳、そして鉢盛山、更には夕張マッターホルン(二等三角点
点名 天狗岩1415.6m)と連なる山々・・・ズームしながらファインダーを覗く、私は叫び声をあげながらシャッターを押し続けた。 |
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735mポコを過ぎて稜線から急斜面を降りはじめる、、、と、見上げると、嗚呼〜夕張岳が一層近くに聳え立ち、その圧倒的な迫力と美しさに魅了されながらまた立ち尽くす。滝ノ沢岳と前岳がまるで砦のように立ちはだかり、その後ろに真っ白なピークが顔を出す。その姿は「花の百名山」と言う響きとは違う、神々しい荘厳ささえ感じるのだった。 |
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尾根上の雪はすっかり重くなっていた、滑りを楽しむよりも安全第一で慎重に下る。林道に降り立ちほっとしてひと息!「展望が素晴らしかったねぇ」「うん、凄い迫力だったし・・・」、私達は林道を辿りながら木々の間から見える夕張岳を見つめていた。 |
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GPSトラックログによるイメージ図 |
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