湿原に小さく咲く「ヒメイズイ」を見ながら、ミツガシワの群生地へ。しかしもうほとんど花は終わっていた。あきらめかけて道路へ出るとすぐ側の湿原にまだ咲いているミツガシワを発見した。 日差しに輝くその様はたまらなく可愛い、「これが一面に咲き誇っていたなら絵になるだろうに・・・」私はシャッターを押していた。 |
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海岸線で見かけた、かなりふくよか?な形をしたハクサンチドリ、強い風と寒さに耐えるためなのか。 その群落で薄いピンクのハクサンチドリに見入った。色合いとは違いそのどっしりとした風格は力強い。 |
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ハクサンチドリ(ラン科) |
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山裾で車を降りて林に入る、ん???どう見てもクマの足跡のようである。さらにそのすぐ先にはまだ真新しいクマの掘り返し跡が見える。そしてまさにその場所で「クロユリ」との出会いがあったのだ。 私はちょっとビビリながら「♪くーーろゆりーーーは恋の花ーーー♪」などと小さな声で歌ったが、誰も聞いてはいないようだった。 クロユリ、その花の色がなにか密かな限りなき愛を感じさせるのかもしれない。 |
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こうして豊かな自然がいっぱいのえりも花紀行も終わりを迎えたのである。えりも岬には夕暮れが迫っていた。 |
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