前方の尖った山容を見つめながら、進んで行きました。とても気持ちの良い広い尾根歩きです、ぐんぐんと山頂が近づいて来ます。もちろんそのまま南斜面を登ることは出来ず、夏道に近い西側の裾を目指して行くことにしました。 |
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やがて真っ白な山頂直下へ、おばさんは振り向きながら「そろそろ回りこんでも良いの?」、「まかせるよ、自分で登れると思ったところからで良いよ」おっさんは意外とそっけなく、そう答えていたのでした。この日はもうすっかりおばさんにおまかせです。 「もうちょっと先からのほうが・・・」おっさんはそんな言葉を飲みこみながら、急斜面をグイグイと進むおばさんに続きました。固い雪面に吹き付けられたような雪、それがとても柔らかく、エッジが効かずにズルーッ、スキーを静かに押しつけるように登って行きました。 |
西側の斜面から登って行くおばさん |
細い稜線に出るとさすがに少し風が出てきました。でも上空の青空に励まされおばさんの足取りは衰えません。 |
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さあ、もうすぐです! その雪面を乗り越えると〜〜〜柔らかい足元にちょっと苦労しながら、ゆっくりと、そうそう慎重にぃ〜〜〜どうやらスキーで山頂まで行けそうですよ。 |
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