「あれ、この花??」「あ〜〜ウツボグサみたいだね、きっと時季を間違えて咲いたんだよ」、そう言いながらさらに進んで行くと、突然おばさんは立ち止まり、にっこり笑って指差した。 |
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やがて前方に小屋が見えて来た。このあたりから視界がグーーンと開けて、一面の笹原となって来る。大きく回りこみながら進んで行く。 |
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「きっとあれが山頂よね、見えてるのかなぁ〜〜〜」そんな期待が膨らむ瞬間である。しかしこの日に限っては、それは微かな期待であり、ほとんどあきらめの心境であり、言い訳を考えたりしながら歩を進めるわけでぇ・・・ |
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前方には一段と暗い雲が流れているようであり、それはもうこの日の展望を考えるに決定的な前兆であって、なんとなくおばさんの足取りも悲しげに写るわけでありぃ・・・ |
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