さて前日の?トレースは順調に夏道に沿って進んでいました。「いいぞ〜〜〜ここまで来れば間違いないよね、このトレースは美瑛富士を目指しているよね」時折降る小雪まじりの中を歩く一行の足取りはスーーっと軽くなって来るのでした。 しかし次の瞬間、、、先頭を歩いていたおばさんが叫びました。「あれっ、、、トレースが無くなったわ・・・」ゲゲゲッ、、、前方を見ると確かにトレースは無く、しかもちょっと左下を見下ろすと、そこにはあきらかに滑り降りているトレースがあるわけで、、、 これは一行にとっては大きなショックであり、顔を見合わせながら、、、薄笑いを浮かべながら、、、これから始まるラッセルに大きな期待を寄せるわけでぇ・・・ しかしもう他人のトレースはあきらめるしかなく、かと言ってここで引き返すつもりは毛頭無いわけで、一行はコンパスを切り直して急斜面をまわりこむように登って行ったのでした |
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この斜面を登りきるとエゾマツに囲まれたなだらかな尾根歩きが始まりました。風はほとんど無く、時折明るくなる上空「こりゃぁ、天気予報通りだよ、段々と回復傾向だし、、、これよりも悪くなることは無いようだしね」日差しは無いのですがラッセルしていると汗がにじんできます。木々の間からちょっと隣の尾根が見えるとあわててカメラを構え、 |
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しかし小雪模様の天気はきまぐれであり、もう止むのかなぁ〜〜〜と思っているとまた降りだし、「こりゃあ今日はもう駄目かな」などと落胆気味に歩きだすとまた止み、、、結局そんな天気の移り変わりが後に一行の足取りを決めることになるわけであり、、、 |
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ラッセルは続きました。「さあ、代わりますよ」軽い雪とは言えちょっと沈むラッセルはやはり結構堪えます。除々に息遣いが激しくなり、ミネラル補給に注意しながら小休止をとりながら、、、そんなつらい登りを忘れさせてくれたのは、やはり樹氷でした。 |
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