それはまさしく前週の「ホロホロ山北西尾根」での樹氷に匹敵するかのようであり、モンスターと言うよりも巨大な樹氷群と言った表現が相応しく、大きな針葉樹の間をくぐり抜け次に展開するその様は、期待通りの美しさであり、 標高1100mを過ぎた頃からの雪に煙る樹氷はいやがうえにもモノトーンの響きで一行を魅了するわけであり、うっとりと見上げながらシャッターを押し、そしてその木々の間を自分たちでトレースを描きながら進んで行く様は美しく、、、 |
煙る樹氷 |
更に森林限界が近くなってくると見事に整列した針葉樹林帯と一面真っ白な大雪原が目の前に現れ、そんな中を一行は黙々と歩いて行くわけであり、 |
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やがて先頭を行くkoyaさんはそのまま直進するルートで進み始め、前方には微かに山肌が感じられ、それはこれから目指す美瑛富士への急斜面の入口であり、風も少し強くなってきて、これからの困難を予想するには十分な状況となってきたのでした。 標高1200mを過ぎるころからストックの刺さる感触が固くなってきました。どうやらクラスト状態の斜面に積った雪の上を登っているようです。 |
美瑛富士への急斜面がうっすらと見えてきて |
風と一緒に横殴りの雪が顔を叩きつけます。もちろん視界も一段と悪くなり、一行は一段と無口になって淡々とkoyaさんに続くわけであり、、、 ガリガリとスキーのエッジにかかる凍った斜面が目立ちはじめ、koyaさんからスキーアイゼンを装着するよう指示が出されました。ガシッ、ガシッ、、、アイゼンが氷にからむ音は一行を緊張させる時であり、一歩一歩慎重に進むことになるのでした。 相変わらず先頭を行くkoyaさんはガンガンと攻めているかのようです。あまり離れると見えなくなってしまうような状況になってきました。とても天気の回復はのぞめそうにもありません。 |
クラスト状態の急斜面を斜行しながら |
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