岩へ挑戦する人たち その2


ここからは私達はヘルメット着用で進んだ。おばさんも果敢に岩の間を擦りぬけて登って行く。
大勢の人達が集まっているところがあった。「あれえぇぇ〜〜adachiさん!!今日は何??」
adachiさんはリュックサックから大きな箱を取り出した。なんと缶ジュースの差し入れのようである。こりゃあ重たかったわけである。
「ありがとう、、、皆、adachiさんからジュースの差し入れだよぉーーー」「ごちそうさまでーーす」やはり仲間っていいなあぁぁ〜〜やさいしいadachiさんに思わず脱帽と言ったところであった。


おばさん果敢に
おばさん果敢に!

差し入れ
adachiさん差し入れ

やがて学生風の男性が岩壁にへばりついて登って行く。

じっと見つめるadachiさんはどんな想いだったのだろう。
見つめるまなざしはもう真剣そのものであり、無言であり、その学生に若き日の自分をダブらせているのか、、、、、

私はシャッターを押しつづけた。
狭い足場でなかなか良いポジションが得られない、
被写体が近すぎる、
遠すぎる、、、、、、

懸命に登る学生さんに別れを告げ、さらに登って行くと、次々と岩へとりついている人達が現れる。

そのたびにadachiさんは無言となり、
私はシャッターを押し、
おばさんはもうすっかり見とれ、、、、、

初めて目の前で見る光景に目を見晴らせ、、、、更に西壁まで行き、、、、



(中赤岩、奥リス、ノーマルルート)


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