広がりゆく紅葉の中へ

愛別岳
愛別岳

10時30分二人は強風の稜線を戻り始めたのでした。稜線の途中から愛別岳への細く深く切れ落ちたコースが目に入りました。
「来年はノボルドーーーまってろよーーー!!まっててね」おっさんは小さくつぶやいたのです。

チングルマの紅葉の中を
チングルマの紅葉の中を行く

0時43分安足間分岐、コース標識だけの安足間岳を通り当麻岳向かいます。
そして足元にはチングルマの紅葉が一面に広がっていました。
「きっれいいねえーーー」おばさんはステップも軽やかに歩きだしたのでした。

やがて
旭岳のふもとに広がる裾合平、大塚山と小塚山を取り囲むように美しい紅葉が視界にはいりだしたのでした。「いっやーーーあーーー、これはきれいだーーあーーー、すっごいぞーーー」おっさんはあたりかまわず大声で叫んだのでした(ほんとかな?)。

大塚山と小塚山
大塚山(左)と小塚山(右)

さてさて、どこが当麻岳なのかはっきりしないで歩いていると、いつのまにか斜面をトラバース気味に下り始め、眼下には沼ノ平湿原が広がっていました。
途中の岩れきで休んで展望を楽しんでいる人達がたくさんいました。12時15分当麻乗越へ、ここからいよいよ沼ノ平へむかいました。


眼下に広がる沼ノ平湿原
眼下に広がる沼ノ平湿原

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