9時35分強風の中いよいよ比布岳を目指して歩き始めました。そしてついに目の前にあのガイドブックでおなじみの地肌むきだしのきれ落ちた稜線があらわれました。
「こ、こ、ここを行くのーおーーー!!」おばさんはビビリながらつぶやきました。おっさんはさすがに男です「そ、そ、そーーーだよーーー」その声は震えていたのでした。
相変わらず風は強烈で、帽子がふき飛ばされそうです。足元に地面を感じさせながら進みました。心地よい緊張感がビシビシと伝わってくるようです。
おっさんは思わず「ここで記念写真だよ」おばさんがカメラのほうを向いたときでした。ビューーー!!いっそう強い風でおばさん一瞬グラリ!!おっさんのカメラを持つ手も震えるほどでした。あわてて撮影中止、そのままいっきに稜線を通過、そして比布岳へ10時10分でした。
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