おばさんは1歩1歩ゆっくりと確認するような足取りで、進んだのでした。
やがて永山岳の山頂が見え始めますが、ここからがまた結構あるんです。急斜面がガレキとなり、遂には永山岳山頂へ、9時15分でした。
永山岳山頂へあがったとたん、おっさんとおばさんは「あれーーー!!」と叫んだのです。
永山岳から比布岳への稜線はスッパリと切れ落ち、どこまでも深く、そしてその切れ落ちた大覗谷(地獄谷)から一気に盛りあがるように愛別岳がドイーーーンと聳えたっていたのです。すごい迫力でした。
そして、そしてすごい風だったのです。視界くっきり、風ビュウビュー状態だったのでした。
立っているのが怖くなるほどだったのです。そして比布岳方面を見ると国立峰が黒く光り・・・・・・・・・
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