1737m標高点、左へ行くと平山へ、右へ進むと比麻良山方面へ・・・私達は迷わず平山に向かった。さすがに稜線に出ると風が強い、おまけにポツポツと雨が降っていて〜写真を撮る角度によっては風に吹き付けられるように、カメラのレンズに水滴が着く。 雲り空の彼方にうっすらと見える表大雪の山々や目の前に広がるニセイカウシュッペ山方面・・・レンズを吹きながら撮影する!びしょ濡れになるような雨では無い、風さえ無ければ問題の無い程度の雨だった。ウラシマツツジが色づく広い尾根を進んで行く。 |
1737m標高点 |
平山の西側斜面の紅葉にカメラを向けるおばさん、アンギラスや大槍からニセイカウシュッペ山へと続く山並みがしっかりと見えていた。小雨がぱらつく曇り空なのだが、遠望はまずまずと言ったところ!支湧別連山を始めとして武華山や武利岳、屏風岳〜〜〜遠く石狩連峰や天狗岳等の山々、、、それなりのシルエットで見えるのだった。 平山へ向かう稜線上の登山道は、そのピークの手前からちょっとハイマツ漕ぎがあった筈なのだが・・・山頂が近づいてもハイマツに遮られることはほとんど無い。登山道脇はハイマツなのだが、、、良く見ると途中から切ったあとが随所で確認出来た。「登山道整備で切ったのかなぁ〜〜〜これなら歩きやすいよ」 |
大槍からニセイカウシュッペ山、手前にはアンギラスが・・・ |
8時55分、平山山頂に立った。標識がロープで縛りつけられてあった。山頂付近から周囲に踏み跡が伸びている。「確かこっちだったよなぁ」微かな?記憶を思い出しながら、そのまま進んで進んで行くとハイマツが途切れて一気に大展望が広がるのだが、、、さすがにこの天気である、表大雪の山々は霞んでいた。 しかし今回のお目当ては「紅葉」である、眼下には見事に色づいた斜面が展開されていた。その向こうには小槍が天に向かって突き上げていたのだ。おばさんはカメラを取り出すのを忘れて見入っていた。「ちょうど始まったところよねぇ〜綺麗だわぁ」私はその斜面にカメラを向けていた。 |
平山山頂 |
小槍が天を突く |
再び山頂に戻ってちょっと休憩、ミネラル補給をして出発だ。「こんな天気だからあまり期待出来ないかもしれないけど・・・少し先まで行ってみようか」私の言葉に「もちろん!!」と言わんばかりにおばさんは頷いた。少し先とは比麻奈山のことである、平山連山の最高峰だ。と言ってもなだらかな稜線上に立つ標高点なのだが。 風は益々強くなってきた、相変わらず小雨がパラついている。温度計を見ると12度ほどあるのだが、歩いていてもこの風のせいなのか体感気温はもっともっと低い、極端な話しミゾレでも降りだしたのかと錯覚しそうな感じさえある。私はかじかんだ手にちょっと驚きながら手袋をつけた。夏山ではなるべくならシャッターを押す手には手袋はつけたくなかったのだが、、、 ニセイカウシュッペ山を見ながら進んで行く、足元を赤く色づいたウラシマツツジが彩る。 |
ウラシマツツジの紅葉 |
登山ものがたりへ | 次のページ | HOME |