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小屋の朝は早い、4時前には食事の準備が始まる。本州から来た二人組の男性はこれからヒサゴに寄ってトムラをピストン、翌日には天人峡へ下りると言う。二人の出発を見送りながら私達も装備を整理して出発だ、5時30分。

当初の今日の天気予報は曇り時々晴れ、、、早朝の天気は素晴らしかった〜石狩連峰には雲間から朝日が差し込んでいる。まだ固い雪面に注意しながら雪渓を登って行く。少しだけ軽くなったザックの重さを感じながら・・・

雪渓を登る

朝日が差し込む

稜線に出ると少し強い風が吹いていた。五色岳に向かって登り始める、帰路の行程で登りはここと五色の水場から少しの登りだけである。ハイマツを潜り抜けるたびに振り返る。忠別岳と表大雪の山々が大きく広がっていた。小屋から1時間ほどで五色岳山頂に立った。先行していた男性二人組みとトムラウシ山を見つめる。化雲のヘソ(化雲岳)周辺を歩いている人達も見えていた。「これは素晴らしいですねぇ〜〜〜」初めての北海道の山のスケールに感動されていた。

「それでは どうか素晴らしい山行になりますように、、、お気をつけて」そう言ってお二人と別れた。見事な五色ケ原を再確認しながら下って行く、トムラウシ山は、、、十勝連峰は、、、北大雪、石狩連峰は、、、ニペソツ山は〜〜〜そして遠くに日高の山々。

トムラぁ〜〜〜
トムラウシ山

ヘソ
化雲岳方面

忠別岳と表大雪
忠別岳と奥に表大雪の山々

ニペだぁ〜
ニペソツ山とウペペサンケ山

広大な光景を見納めるように沼ノ原へと下って行く。ツアーの方達とすれ違う、今日はヒサゴまで行くのだろうか?大沼に出てトムラウシ山方面を見た、もう暗い雲に覆われていた、、、五色岳もその雲間に飲み込まれそうである。

沼ノ原へ出て木道を進んで行く。行き交う人達も増えて来る。沼ノ原分岐で早目の昼食にした。冷えたミニトマトを食べながらパンを頬張る。「あとどのくらいかしら」「そうだなぁ〜1時間ちょっとで下りられると思うけど」さすがに二人とも疲れてきていた。幾分軽くなったとはいえ、疲れた体には堪える。

木道を歩いて(下山)来る二人組みの男性、「こんにちは〜〜」と挨拶を交わすと「私達もここで休む予定だったんです、先をこされちゃいましたね」笑いながらそう言って一緒に食事となった。やはり本州から来られた方達だった。昨日はヒサゴ沼の避難小屋に泊まったとのこと。「いやぁ〜〜〜凄い混雑でしたよ、一畳に二人と言う状態でしたからね、テントもビッシリでした」やはりこの時期のヒサゴ沼避難小屋は混みあう。話しは目の前の石狩連峰に移り、ニペソツ山の話しとなり、楽しい山談義が続いた。「それでは これからも良い旅になりますように」そう言って別れる。

end

楽しい山談義は私達を少し元気づけたのかもしれない。沼ノ原を通り抜け急斜面を慎重に下って行く。「気をつけろ!!!」「うん」、、、やがて傾斜は緩み、2つの丸太橋を渡り、、、心地よい林道歩きとなり、、、「見えたよぅ〜〜〜」おばさんは元気良く叫ぶ。11時25分登山口へ到着である。

「やったねぇ〜〜」「おつかれさ〜〜ん」何とか無事に長い山行を終えた喜びは大きい。ほっとしながら装備を解く、、、「温泉、温泉〜〜〜」一路「黒岳の湯」めがけて車を走らせた。

コースタイム(含休憩時間)
【一日目】
登山口 05:30  沼ノ原 07:00  大沼 07:20-07:35  五色ノ水場 08:05  五色ケ原入口 08:35  途中休憩あり  五色岳 11:10-11:20  忠別岳避難小屋 12:15-12:50  避難小屋分岐 13:05-13:20(昼食)  忠別岳 14:25-14:40  避難小屋分岐 15:25  忠別岳避難小屋 15:35  
【二日目】
忠別岳避難小屋 05:30  五色岳 06:25-06:35  途中休憩あり  五色ケ原入口 08:30-08:40  五色の水場 09:00  大沼 09:30  沼ノ原分岐で昼食後 10:25  登山口 11:25

2004年7月の 「高根ケ原〜五色ケ原 花紀行」はこちら

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