まだまだ登りは続く。足元の大小の岩が結構滑りやすい。 登山靴の裏についた泥を時々落としながら慎重に進む。エゾコザクラやミヤマキンバイ、ウコンウツギ等がそんな足元を彩る。 登山道脇がチシマノキンバイソウとミヤマキンポウゲに包まれると第二雪渓(雪田)に到着だ。雪田にはまだたっぷりと雪が残っていたが、周辺にはチシマヒョウタンボクも見事に咲き始めていたし~もちろんチシマノキンバイソウも咲き揃い始めていた。 |
エゾコザクラとミヤマキンバイ |
ウコンウツギ |
エゾウサギギク |
キバナノコマノツメ |
アオノツガザクラ |
第二雪渓へ |
チシマノキンバイソウ |
ミヤマキンポウゲ |
チシマヒョウタンボク |
最後尾を進む私はややペースが上がらないものの、登山道脇に見られる植物にカメラを向ける。知識的にほとんど無知?と言っていいシダ植物の美しさに最近ちょっと惹かれているのだ。それはイワデンダ科のシダ植物で、目にするのはほぼ葉の部分なのだが、幾重にも広がって茂る様子と葉の裏のソーラス(胞子曩群)の包膜の形がとても面白い。今後はもう少し勉強して・・・でもあまり深入りすると足が止まってしまうのでほどほどにと自分に言い聞かせる。 |
稜線手前の岩場ではチングルマが咲き揃い始めていて~更にひと登りで遮るものの無い稜線の分岐に到着だ。標高1737m標高点である。左に進めば平山、右に進めば比麻奈山、比麻良山へと続くのだが~いつも通りに私達の山頂はこの標高点だ。ここを中心にして稜線上に咲く花々を愛でることになる。 第二雪渓付近を過ぎる頃から雲が広がり始めていたのだが~稜線では周辺がガスに包まれていて展望は無い。それでも風がほとんど無いので花々を楽しむのには絶好だった。岩場を覆うように咲くイワブクロに圧倒され、この山で見る高山植物として一番人気?のタカネシオガマはちょうど見頃となっていて稜線上を彩る。 |
チングルマ |
1737m標高点へ |
イワブクロ |
タカネシオガマ |
上から見ると~ |
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