登山道脇に咲く花々に話しを戻そう。沢沿いではバイケイソウが綺麗に咲いていた。周辺の緑と同系色の存在だが、それがかえって良い雰囲気を醸し出す。それと同じ意味合いで咲き始めたヤマブキショウマもとてもいい感じであった。まだ咲いていたサイハイラン、花がぽつぽつと見受けられたオオヤマフスマ、ほぼ終盤のクゲヌマラン。あぁ~今日もまたなかなか先には進まない。 |
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バイケイソウ |
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ヤマブキショウマ |
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サイハイラン |
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岩壁の基部は右側を回り込むようにして登って行く。山頂へ向かって最後の登りである。急ぐ気持ちはさらさらなくて~とにかく慎重に歩を進めて行く。やがて視界が開けて左側がほぼ垂直に切れ落ちた岩壁の上に出た。何度も登っているのでもう叫ぶことは無い。 そんな状況下?で「あれっ、何?ひょっとして」、おばさんが指差すやや暗い奥の岩場に細かく揺れ動く植物が見えた。「そうかもしれないぞっ」私はそう言いながらカメラのレンズを望遠に取り替えた。ファインダーを覗く・・・「そうだよ、ヤマハナソウだっ」「やっぱりあったのね」。登る前にこの岩場にひょっとして咲いているかもしれないと話していたのだが、その予想は的中した。ただ近寄れる場所では無くて遠くから望遠での撮影となった。終盤ではあったがまだ咲いていたエゾスカシユリが一輪。慎重に恐々をカメラを向けた。海岸線の岩場や草原で見ることが多いが~山地の岩場で咲く様も美しい。 9時45分、銭函天狗山の頂上に立った。登り始めてから1時間45分だった。 |
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山頂へ向かってもうひと登り |
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岩壁の上に出る |
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ヤマハナソウ(望遠レンズで撮影) |
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エゾスカシユリ |
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頂上奥に立つおばさん |
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手稲山方面の展望が広がる。視線を頂上の先側に移す。ちらっと見える白い山は白井岳だろうか。ザックを下して水分補給、額の汗を拭って腰を下そうと思うのだがどうも落ち着かない。気温が上がってきているせいか~近くをカナヘビがウロチョロと動き回るのだ。爬虫類は決して得手では無い私達は10分ほどで下山を開始した。 遠く増毛の山々は霞んで見えなかったものの眼下にはブルーの石狩湾と札幌市街が広がる。何度も見ている「落差のある展望」を目にしながらゆっくりと慎重に下って行く。「こんにちは~」「どうぞ、ゆっくりでいいですよ」、狭くて急な登山道はお互いに譲り合いながらすれ違う。11時20分、登山口に到着。駐車場には8台の車がとまっていた。装備を解いて車のドアを開ける、強烈な熱気に襲われる?瞬間でもある。 |
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手稲山方面 |
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頂上の先、南西方面の展望(左奥にちょっとだけ見えている白い山容は白井岳かも?) |
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落差のある展望が素晴らしい |
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眼下に石狩湾と札幌市街を見て |
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コースタイム(含休憩&撮影時間) 登山口 08:00 頂上 09:45-09:55 登山口 11:20 【累計時間 3時間20分 歩行距離 4.4km】 |
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