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石室から北鎮岳方面への縦走路へ向かうと一変して人の流れが少なくなる。のだが・・・さすがにこの日は大勢の登山者が続いていた。黒岳の登山道ほどでは無いが、前後に人の姿が途切れる事が無いのだ。チングルマやクロマメノキ等に覆われた広大なお花畑は、この時期には紅葉グラデーションとなって目に飛び込んで来る。その背景には烏帽子岳や北海岳、北海道第二の高峰の北鎮岳、さらに凌雲岳が鎮座する。

そんなイメージを追いながらファインダーを覗き続けた。一か所にイネ科?の植物が群生していた。ここで今時期には見た記憶は無いのだが・・・ススキのような穂が一面に揺れていて、とても印象深かった。

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雲ノ平を行く

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紅葉グラデーション

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奥に北鎮岳

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ススキ?の揺れる広大なお花畑

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左前方に北海岳を見ながら

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チングルマ

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クロマメノキ

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チングルマの花穂が揺れて

「あっ、キタキツネだっ」 そんなお花畑の奥にキタキツネの姿を見た。彼は?時々こちらを意識するように顔を向けるのだが、特段警戒するようなそぶりは見せない。座り込んで毛繕いして~立ち上がり~ゆったりと通り過ぎていった。何となく、「ここでは格の違いだよ」とでも言うかのような雰囲気であった。

「ここらで戻ろうか」いつもならお鉢平展望台まで行くのだが、途中で切り上げて黒岳石室へ戻り始めた。もう一度紅葉グラデーションのおさらいをするかのように、カメラを向けながら・・・。

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キタキツネが・・・

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キタキツネ(おばさん撮影)
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右前方に北鎮岳を見ながら

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紅葉グラデーション

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紅葉と烏帽子岳

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紅葉するモザイク状の植生の奥に北鎮岳を見る

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凌雲岳

次々と登山者がやって来る。お鉢平巡りだろうか、北鎮岳に登るのだろうか、それとも旭岳に抜けるのか。私達は前方に桂月岳、黒岳を見ながら戻って行く。石室前では大勢の人達が寛いでいた。キャンプ場にも色とりどりのテントが張られている。「今日はここも賑わうんだろうね」羨望のまなざしを投げかけながら~この場を後にした。ポン黒岳から黒岳へ向かう、その山頂には大勢の人影が見えていた。

黒岳では水分補給をして~小休止後すぐに下山開始。すっかり陽射しが高くなって~マネキ岩周辺の彩りが増していた。もちろん登山道脇の草紅葉も同様である。人の列が途切れるのを狙ってカメラを向けた。12時45分、7合目登山口に到着~リフトとロープウェイを乗り継いで満車状態の駐車場に下り立った。「今年も綺麗だったわね」そう言いながら装備を解いて車に乗り込んだ。

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桂月岳と黒岳を見ながら

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黒岳山頂に大勢の人達の姿が見えて

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眼下にマネキ岩を見ながら下山

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ナナカマドの紅葉の奥にニセイカウシュッペ山と平山を見る

コースタイム(含休憩時間)
7合目登山口 06:35  黒岳 07:45-08:05  黒岳石室 08:35 美ヶ原と雲ノ平(途中休憩30分) 黒岳石室 11:00  黒岳 11:40-11:50  7合目登山口 12:45  【累計行動時間 6時間10分 歩行距離 9.2km】

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