2018年7月24日、始発の(午前6時)黒岳ロープウェイに乗り込んだ。もちろん定員いっぱいの乗車である。ただ山へ登ろうとする人たちは10数名のツアーの方々ほかチラホラである。一気に雲の上に飛び出すと歓声があがる。ロープウェイを下りると風は弱く朝の陽射しも降り注いでいた。リフト乗り場へ行くと、閑散としていた。やはり多くの方々は5合目からの展望を楽しんでいるのかもしれない。 リフトを降りて入山届けを提出、午前6時40分黒岳に向かって登り始めた。上空にはやや雲が浮かんでいるものの、風は弱く絶好の登山日和になりそうな予感がした。静かな登山道をゆっくりと登って行く。やがて一時展望が開けて~眼下には雲海とニセイカウシュッペ山~屏風岳のシルエットが浮かんでいた。「いい感じだなぁ」何度も見ている光景ではあるが、もちろんカメラにおさめる。 「あっ!!! シマリスっ」 先を進むおばさんが静かに?叫ぶ。そのすぐ目の前の岩の上にシマリスが居た。あまりの近さに身じろぎもせずにシャッターを押す。「ありがとう」そう言いながらその場を離れた。そんなラッキーな出会いから始まった山行ではあるが、やはり私達のメインは展開される花模様である。今回もそんなレポートが中心となる。ミヤマチドリが早くも咲き始めていた。 |
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リフト乗り場へ |
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良く整備された登山道を登って行く |
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雲海とニセイカウシュッペ山、平山、屏風岳方面 |
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エゾシマリス |
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時折後続の人に追い抜かれるものの~早朝のせいもあるのかまだ静かな登山道だった。高度が上がるにつれて展望も広がり始めるのだが~周辺の彩りが忙しくなって来る。ウコンウツギはやや終盤だったが、ミヤマキンポウゲはちょうど見頃だった。同じキンポウゲ科でモミジカラマツとカラマツソウ、良く似ているのだが葉の違いに注目してみると判別しやすい。今回はそんな意識でカメラを向けて見た。 「わぁ~~~見て、見て」おばさんが叫んだ。「おぉ~~~」それは見事なチシマヒョウタンボクの群落だった。これだけ揃っていると果実の季節も大いに楽しめることになるだろう。くわえて~チシマノキンバイソウが一面を黄色に支配するかのように咲いていた。その存在感は周辺を圧倒するかのようにも見えた。 足元に目を移すと~数は少ないもののエゾイチヤクソウが咲き始め、あちこちでウメバチソウも姿を見せ始めていた。ここで見られるウメバチソウは変種エゾウメバチソウと見分けることがあるようだ。興味のある方はそんな観点から見るのも楽しいかもしれない。さらにキバナノコマノツメ、咲き始めたエゾノレイジンソウと続く。 |
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ウコンウツギの群落を右に見て |
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遠く武利岳、武華山方面を見る |
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ミヤマキンポウゲ |
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モミジカラマツ |
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カラマツソウ |
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チシマヒョウタンボクの群落 |
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チシマノキンバイソウの群落 |
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奥にニセイカウシュッペ山を見て |
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やがて前方にマネキ岩が見えて来る。紅葉の時期には周辺が錦秋の彩りに包まれる撮影ポイントでもある。そんな時期に思いを馳せながらゆっくりゆっくりと登って行く。ちょっと地味ではあるもののタデ科のタケネスイバが咲き、湿ったところではエゾクロクモソウも見られた。ヤマブキショウマとミヤマハタザオがいい感じで咲いていた。 |
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前方にマネキ岩を見て |
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タカネスイバ |
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エゾクロクモソウ |
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ヤマブキショウマ |
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ミヤマハタザオ |
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