さて、頂上まではもう少し~少ないながらも遠くにエゾタカネスミレ、さらにミヤマアズマギクと続いて~急な斜面を登りきると富良野岳の頂上だ、10時40分。登り始めてからなんと5時間であった。 ザックを下して大休止だ。汗を拭って一気にミネラル飲料を飲み干す。気温は上がって来ているようだが、流れる雲が幸い?してか、もちろん直射日光もあまり浴びる事も無く~それほど辛い暑さでは無かった。 |
遠くのエゾタカネスミレをズームで |
ミヤマアズマギク |
頂上では30分ほど休憩して下山を開始した。「ゆっくり下りようね」、まだまだこの光景の中に身を置きたかった私達は、決して急ぐことは無く足元に咲く花々を見ながら一歩一歩下って行くことになる。前方の広大な光景を遮るかのように流れ込む雲に翻弄されながら・・・~登りでしっかりとアングルを確認していた場所に立ち、眼下の斜面に向けてシャッターを押す。それはチシマノキンバイソウとハクサンボウフウが咲き乱れる斜面であり~その花模様はカーペット状に広がっていたのである。 |
下山を開始した |
眼下に広がる原始ケ原を俯瞰する |
流れ込む雲に翻弄されながら |
チシマノキンバイソウやハクサンボウフウが咲き乱れ |
稜線から再び長いトラバース道に移った。何度も何度も立ち止まり~小休止しながらファインダー越しに花々を見つめる。「このアングルがいいんじゃない?・・・ 」「もうちょっとこっちから撮った方が・・・」そんな会話を交わしながらのんびりモードの下山である。それほど多くは無いもののまだまだ登って来る人達とのすれ違いもあった。 天気は確実に上向いてきていた。前方の視界が広がりつつあったし、振り返ると富良野岳も見え始めてきていた。深くて美しい三峰山沢もクッキリだ。上ホロ分岐の雪渓は登りの時よりもやや崩れてきてはいたが、慎重にクリア。 やがて安政火口に向かってどんどん下って行く。野鳥の囀りが周辺に響き渡っていた。一段とその声が大きくなって来て~前方のハイマツにとまっているノゴマを見つけた。心地良さそうに囀り続けてくれて~私もおばさんもシャッターを押し続けることになったひと時だった。 |
どんどん天気が回復してきて |
富良野岳方面を振り返る |
.三峰山沢 |
ノゴマ |
ノゴマ(おばさん撮影) |
登りでは濃いガスに包まれていた安政火口も、日射しをいっぱいに受けて前方に立ちはだかる。その荒々しい姿は迫力満点だ。青空を背景にタカネナナカマドの白い花も輝いていた。火口手前の沢を渡り~登山口に向かって遊歩道を下って行く。この頃になると富良野岳方面もスッキリと晴れ渡っていた。強い陽射しが降り注ぐ、「暑いわね」「暑いぞ~」最後の最後で強烈な暑さに見舞われることになった。 14時40分、登山口に到着。ちょうど9時間に及ぶ山行を終えて~熱気に包まれた車のドアを開けた。 |
眼下に安政火口を見ながら |
タカネナナカマド |
安政火口 |
遠くに咲いていたものをズーム撮影で |
コースタイムは参考になりませんので省略します。 行動時間 9時間 歩行距離 10.6km |
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