title

どんどん高度を上げて行く。やがて前方が明るくなって7合目の稜線に飛び出す、9時35分。ここで一気に展望が広がるのだが、、、まずは小休止だ。額の汗を拭い水分補給、気温は上がっているものの吹く風が心地よい。

「いよいよね」ここから頂上までは遮るものの無い稜線歩きだ。広がる展望に期待しながら、稜線へ一歩踏み出した。起伏のある細い尾根を乗り越えると~やがて一面笹に覆われた斜面の刈り分け路となる。大きく聳える稀府岳、その奥には室蘭岳だ。「わぁ~~~最高だ」と叫びたくなるのをこらえて、、、静かにゆっくりと進んで行く。

1
7合目の稜線へ

2
稜線歩きが始まった

3

4
起伏を乗り越えて

5
遮るものの無い尾根歩き

6
右手前に稀府岳、左後方に室蘭岳

7
コキンバイ

8
ミツバツチグリ

9
エゾノイワハタザオ

前紋別岳を過ぎると前方の視界が広がり、遠く洞爺湖方面の展望を目にすることになる。この山の稜線歩きで広がる光景としては一番好きなところだ。もちろん頂上からも同じ光景を見る事が出来るのだが、ゆっくりと歩きながら感じる美しさは別格かもしれない。
ほどなく進路をやや西よりに変えて~頂上を見ながら一旦下って行く。噴火湾の奥には駒ヶ岳がクッキリと見えていた。やがて9合目の標識を見て、その先のポコは右側を巻いて進む。「シラネアオイの丘」と呼ぶところだろうか。ここのシラネアオイはまだ蕾のものが多くあった。これから楽しめることだろう。

そんな心地良い稜線歩きにくわえて~咲く花々にも目を落とす。花序が面白いヒメナツトウダイや可愛いユキワリコザクラ、そして咲き始めたばかりのミヤマアズマギクも見られてうれしい。

10
前方に広がる展望を満喫しながら(前紋別岳付近にて)

11
眼下に伊達市街

12
目指すピークを見ながら

13
噴火湾の奥に駒ヶ岳が見えて

14
9合目の先のコブは右側を巻いて

15

16
花序が面白いヒメナツトウダイ
17

18
ユキワリコザクラ

19
ミヤマアズマギク

登山ものがたりへ 次のページ HOME