稜線上ではエゾシオガマがまだ咲いていた。昨年の同時期に訪れた時にはほとんど花が終盤だったが、今回はあちこちで見られた。花の開花は昨年よりはちょっと遅れているのかもしれない。 やがて前方に大きな尻別岳本峰が見えて来る。その大きさに圧倒されながら一旦稜線をコルに向かって下って行くのだが・・・目の前には否が応にも急な尾根に刻まれた登山道が目に入って来る。「あれを登るのか~」何度登ってもやはりそんな思いに駆られてしまう。コルの手前で山裾の奥に羊蹄山を見るポイントがある。私なりには結構好きなアングルでもある。途中でちょっと休憩をして~いよいよ急な尾根に向かっての登りが始まる。 |
||||
目の前に大きな本峰を見て |
||||
急な尾根に刻まれた登山道を見ながらコルに向かって下る |
||||
山裾の奥に羊蹄山が見えた |
||||
コルからの辛い登りが始まる |
||||
エゾシオガマ |
||||
|
||||
花を一つだけつけていたイワハゼ |
||||
標高差約300mの急斜面~斜度はグングン増して来て、それにくわえて強い日射しが容赦なく照り付ける。俯き加減で一歩一歩登って行く、汗がしたたり落ちて来る。たまらず何度も立ち止まり~汗を拭って又登りだす。それにしてもこの時期にこの暑さは、「いったいどうなってるんだ」と思わず愚痴を言ってしまうほどだった。所々に垂れ下がる補助ロープを掴みながら慎重に登り続けて・・・やっと斜度が緩んで来てほっと一息つく。振り返ると~眼下に広がる田園風景の奥に昆布岳が見えていた。 ゆるやかな頂上への稜線を進んで行く。まだ咲き残っていたタカネナデシコ、直立して咲いていたサラシナショウマやアキカラマツが漂うように揺れていた。何となく秋の訪れと一抹の寂しさを思わせる花模様であった。 |
||||
補助ロープもある急斜面 |
||||
やっと斜度が緩んできて |
||||
眼下に広がる田園風景の奥に昆布岳 |
||||
ゆるやかな頂上稜線を行く |
||||
|
||||
直立して咲いていたサラシナショウマ |
||||
アキカラマツ |
登山ものがたりへ | 次のページ | HOME |