急登に解放されてやっと足取りも軽くなってきた。登山道脇のあちこちに咲くエゾノホソバトリカブト、昨年もこの山で見たのだが~エゾトリカブトよりは華奢な感じで茎も直立したものが多く、その名の通り細い葉が印象的である。日高山脈に見るヒダカトリカブトと大雪山系に見るダイセツトリカブトに良く似ている。今年は先日登った神居尻山でも見ることが出来た。
「あっ、見えてるよ!」「こっちの方が・・・」「これは良いぞ~」そんな調子だから私達の足取りは何時にも増してスローペースだ。
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頂上はもうすぐ
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エゾノホソバトリカブト |
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頂上稜線の右に広がる雪崩斜面を覆うように咲くヨツバヒヨドリやヤマハハコに包まれながら、そのまま尻別岳の頂上に立った。午前10時、登山口から登り始めて2時間45分だった。
ザックを下してほとばしる汗を拭い、ミネラル飲料をぐいっと飲み干す。「ふぅ~」と大きく一息ついてから頂上からの展望をカメラにおさめた。笹に囲まれて眼下の様子は見えないが、前方に聳える羊蹄山の存在感は十分に感じることが出来る。遠く札幌近郊の山々も見えていた。
軽食を頬張りながら休憩していると、次々と登って来る人達が続く。そんな人達とのちょっとした会話もまた楽しい。
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ヨツバヒヨドリ
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ヤマハハコ
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頂上から正面に羊蹄山を見る
画像クリックで幅1024ピクセルのパノラマ画像表示
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遠く札幌近郊の山々を望む
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羊蹄山や昆布岳、そして洞爺湖方面見ながらゆっくりと下って行く。稜線上を登って来る人達の姿が続いていた。「こんにちは~」「暑いですね~」「もう少しですよ」お互いに譲り合いながらすれ違う。皆一様に汗びっしょりである。もちろん下る私達も・・・そう、遮るものの無い稜線歩きが続くのだ。
コルでちょっとだけの日陰を見つけて小休止、さらに723mピークからの下りの樹林帯で小休止・・・登山口間近でタチツボスミレの返り花を見つけてカメラを向けた。「お疲れさまでした~」「どうもありがとうございました」12時45分登山口へ、私達は猛暑との戦いに終わりを告げた。
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羊蹄山を見ながら下山
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洞爺湖方面を俯瞰する
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昆布岳を見て
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タチツボスミレの返り花
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クロナバヒキオコシ(シソ科) |
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コースタイム(含休憩&撮影時間)
登山口 07:15 コル 08:15 尻別岳 10:00-10:30 コル 11:35 登山口 12:45 |