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石室前の分岐を北海岳方面に向かって下って行く。程なくして大きな雪渓に覆われた美ヶ原に出た。今回は黒岳から石室へ~そして赤石川を渡って北海沢周辺を歩く行程である。距離的には片道約4.5kmほどだ。問題の赤石川渡渉地点だが、石室の人がおっしゃっていた通りまだ雪渓が残っていて、その上に踏み跡が続いていた。この時点では雪渓の状況はほとんど問題無かったのでそのまま進むことが出来たが、今後の状況次第では十分注意が必要と思われた。

赤石川を渡って一旦尾根に向かって登って行く。振り返ると赤石川の奥に望まれる北大雪の山々が美しいところでもある。尾根を乗越して下って行く先がこの日の最終目的地点である北海沢、ここもまだ大きな雪渓に埋もれていた。

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北海岳方面に向かって下って行く

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雪渓に覆われた美ヶ原

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左に烏帽子岳を見て

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赤石川の渡渉地点(7月12日現在)

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一旦尾根を登って

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赤石川の奥に屏風岳を見る

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北海沢に向かって下って行く

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北海沢には大きな雪渓が残っていた

北海沢ではちょうど花々が咲き始めたところであった。エゾコザクラに囲まれながらジムカデやキバナシャクナゲ、咲き始めたエゾノツガザクラ、やや終盤のチングルマを見る。途中で出会った本州から来られたご夫婦と少し言葉を交わしたくらいで、さすがに北海沢まで来るとあの黒岳のような賑わいは無い。

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エゾコザクラに囲まれて(帰路撮影)

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エゾコザクラ
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ジムカデ

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キバナシャクナゲ

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エゾノツガザクラ

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チングルマ

「もう少し登ってみようか」、まだ時間が早かったので沢を埋め尽くす雪渓を進んで北海岳に向かう尾根に取付いた。視界がどんどん広がって~ファインダー越しに北鎮岳を背景のコマクサを見る。尾根上のヒースのお花畑をイワヒゲやコケモモが埋め尽くす。もちろん展望も素晴らしい、お鉢平を囲む山々が見事に広がって来る。「あぁ~これだよなぁ」私はため息をつきながらシャッターを押した。

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北海沢の雪渓を進み

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北海沢を埋め尽くす雪渓を振り返る

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尾根を登って行く

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北鎮岳を背景にコマクサを

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イワヒゲ

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コケモモ

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烏帽子岳

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