涸れた沢形をグングンと登って行く。登るにつれて斜度は増して来て~しかも滑りそうな大小の岩が行く手を遮る。その度に前方を見ながら登り易そうな方に足を向ける。「こっちからの方が良いよ」そんな声に引き寄せられるように登って行く。足元ばかりに注意をしていると「頭上注意!」、張り出した木々の枝にゴツン。 やがて頭上に強い陽射しを感じて~やっと涸れた沢形の終わりを知る。目の前には大きな岩壁が立ちはだかった。その横を回り込むようにして進んで行く。 |
涸れた沢形を登って行く |
やっと沢形を登り切り |
岩壁の横を回り込むように登って行く |
【定山渓天狗岳に咲く花 その5】 「わぁ~綺麗だね」「あれは何?」「この葉っぱは?」、強い陽射しをいっぱいに受けた岩壁にはエゾグンナイフウロやミヤマアズマギク、黄色はミヤマダイコンソウだろうか。キクバクワガタが咲き始め周辺ではイワベンケイも見られた。 |
花々に覆われた岩壁 |
岩壁に咲くエゾグンナイフウロ |
ミヤマダイコンソウ(バラ科) |
ミヤマアズマギク(キク科) |
エゾグンナイフウロ(フウロソウ科) |
キクバクワガタ(ゴマノハグサ科) |
イワベンケイ(ベンケイソウ科) |
岩場で撮影を終えてウェストコルに向かって急斜面を登って行く。先頭のyamazさんやymさんは既にルンゼの下にたどり着いたようであった。私はどうしてももう少しこの周辺の花々の写真を撮りたかったが、このままだともっと遅れてしまい初登頂の方々に迷惑をかけそうである。何度かピークに立っている私は大声でここにとどまることを伝えた。 振り返ると第二峰、第三峰の岩壁の奥にまだ残雪に覆われた余市岳が美しく見えていた。 |
急斜面をウェストコルに向かって登って行く |
第二峰、第三峰の岩壁の奥に余市岳 |
【定山渓天狗岳に咲く花 その6】 クシロワチガイソウはほぼ終盤であったが、何とかまだ咲いているものを見つけてカメラを向けた。で、私的には今回問題の花?となった~タカネグンバイであるが、1枚目の写真がちょっと自信が無い。ただ根際の葉が柄があるへら状であること、茎葉の基部が茎を抱いていることからタカネグンバイとした。2枚目の写真は軍配形の果実も見えて間違い無いと思われる。 この時期の定山渓天狗岳を代表する花とも言えるサクラソウモドキはちょうど見頃を迎えていた。昨年も11年ぶりに見ることが出来たが、今年は2年連続での再会となった。初めてこの花を見るymさんもその美しさにすっかり魅了されていた。 |
クシロワチガイソウ(ナデシコ科) |
タカネグンバイ(アブラナ科) |
終盤のタカネグンバイと軍配形の果実 |
サクラソウモドキ |
私が周辺で撮影しているうちにyamazさん達も山頂から戻って来て~涸れ沢の上部まで下ってから昼食とした。ところが、この日の定山渓天狗岳の上部はまさに虫さんの活躍に最適の環境だったようで、執拗なブヨ等に囲まれて満足に食事をしていられないほどであった。あちこち刺されながら登山口へと向かって下ることになった。 15時20分、林道歩きを終えて天狗小屋へ。「ありがとうございました」「お疲れさまでした」「また機会がありましたら」そんな挨拶を交わしながら私達は帰路についた。 2015年6月6日の定山渓天狗岳はこちらから(この時には山頂に立っています) |
コースタイムは省略します。 |
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