福島県から「野の花・山の花 北海道」でお馴染みの花パパと花ママが来道、一緒に定山渓天狗岳に登ることになった。私達は過去3回登っているが、今回は11年ぶりの再訪である。前回の山行「黄金山」が10年ぶりであったが、今年はなにかそんな久々山行が続いている。 2015年6月6日午前7時35分、天狗小屋前をスタート。まずは登山口まで約2kmの林道歩きだ。「あっ、ヤマハナソウだよ」「わぁ~あそこにも」早速歓声が飛び交う。今回の山行は定山渓天狗岳周辺に咲く花々狙いであり、その延長線上に山頂があるわけで、特に登頂には拘っていない。早速ザックを下して撮影タイム、花パパはしっかりと三脚持参である。私はこれから始まる行程に体力的な不安?もあり手持ち撮影に専念した。林道脇ではタニウツギ、ツリバナ、ノビネチドリや後述するコマガダケスグリ等の花々がお出迎えだ。 |
林道歩きから始まる |
ヤマハナソウ |
タニウツギ |
ツリバナ |
ノビネチドリ |
結局この2kmほどの林道を延々と50分ほどかけて歩き登山口へ、小休止を挟んで熊ノ沢左岸の急斜面に刻まれた登山道を進んで行く。やがて沢の右岸へ左岸へと何度も渡渉を繰り返すが、しばらくはそれほど問題のある個所は無い。 今回の行程は林道歩きが約2km、登山口から山頂までが約4kmで山頂までの標高差は約750mである。ガイドブックによる山行レベルは「中級」となっている。 |
登山口 |
何度も渡渉を繰り返す |
「あぁ~あそこだね」やがて前方に大きな滝が見えて来て、岩壁からロープがぶら下がっている。先行していた単独の男性がロープをつかみながら大きく高巻いて登っているのが見えた。しかしその岩壁は濡れていてかなり滑りそうに見えた。私達は左側(右岸)の巻き道を進むことにした。 しかし、この巻き道もかなり急で、木々の根をつかみながらよじ登ると言った印象である。登り切るとロープの固定された急斜面の下りだ。慎重に足場を確認しながら沢に下りたつと、今度は岩場をよじ登る。ここにもロープが下がっていた。この連続が最初の難所とも言えるところである。ここをクリアしてほっと一息、まだ少しだけ残る雪渓を見ながら沢沿いに進んで行く。 |
大きな滝の高巻き個所 ここは左の巻き道を利用した。 |
巻き道の下りにはロープが固定されている |
急な岩場にはロープが下がっていた |
沢に沿って進んで行く |
まだ少しだけ雪渓が見られた |
前夜までの雨の影響だろうか、沢沿いの登山道は滑りやすくなっていた。高度が上がって来るにつれて急な涸れ沢となり、大小の岩を交わしながら滑らぬように注意して足元を選ぶ。「あっちかな」「こっちの方が」、迷う事の無い沢地形を進むのでルートファインディングでは無いが、はっきりとした登山道と言うわけでも無い。滝の高巻きやロープ場、そして後述するルンゼも含めてこんな状況が山行レベル「中級」となっているのだろう。 |
急な涸沢を登って行く |
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