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「暑いなあ~~~」そう言いながらザックを下してミネラル飲料を飲み干し、梅干しを食べて塩分補給だ。何組か先行されている方々が居たが、この日は平日とあって今のところ登山者の姿は少ない。
ここからは遮るものの無い岩尾根の登りが始まった。容赦なく照り付ける日射しの下を、決してペースを上げずに淡々と進んで行く。まだ咲き残っていたアポイタチツボスミレを見つけて、うれしくなってしゃがみ込む。アポイアズマギクはほぼ満開、見頃のキジムシロ、咲き始めたばかりの落葉低木ヒロハヘビノボラスの花やミヤマオダマキ、もちろんサマニユキワリもまだ見られた。

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馬の背へ向かって登り始める

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アポイタチツボスミレ
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ヒロハヘビノボラズ

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キジムシロ

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ミヤマオダマキ

やがて右前方にアポイ岳の山頂部を見て、9時15分~馬の背に到着だ。目の前にはピンネシリと吉田岳が見えていたが、ピンネシリの山頂部はうっすらとモヤのようなものがかかっていた。これは何だろうか、気温の上昇によるものなのか? そう言えばアポイ岳の山頂部も同じようにモヤって?いた。遠くに連なる日高山脈は全く見えなかった。
この日の狙いは花模様であり、展望は二の次だ。そそくさと水分補給をして、ブルーの海(太平洋)と美しく咲くチシマザクラを眼下に見ながら~アポイ岳山頂に向かって進んで行く。

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山頂(右)を見ながら馬の背へ

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ピンネシリと吉田岳

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アポイ岳山頂へ向かって

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ブルーの海とチシマザクラを眼下に見ながら(おばさん撮影)

幌満お花畑への分岐まではなだらかな道程だ。「チングルマが咲いてるわっ」、この山でチングルマを見るのは久しぶりだった。数は少なかったものの綺麗な花姿を見せていた。落葉低木のクロミノウグイスカグラ(いわゆるハスカップ)の花が咲き、アポイアズマギクは登山道脇のあちこちに咲き誇る。

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チングルマ

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クロミノウグイスカグラ

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アポイアズマギク
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紅紫色のアポイアズマギク

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