第二花園、奥ノ平と雪渓は続く。残雪と青空と、そしてたなびく雲と～遠く広がる山々・・・絶好のロケーションを登って行く。「綺麗よね～」iwaさんご夫妻はそう言いながらカメラを向ける。雪渓の奥に見るニセイカウシュッペ山は私の好きなアングルだ。 雪渓の切れ目では登山道脇に咲く花々に目を移す。「あのあたりよね」「そうそう」、お目当てのジンヨウキスミレはちょうど咲き始めたところ。北海道固有種のこのスミレは大雪山系ではあちこちで見られる。腎臓形の葉が何とも可愛い。神の田圃付近で咲き始めたミヤマリンドウを見つけた。これは早いのかな？

第二花園の雪渓を登る

奥ノ平の雪渓

雪渓の奥にニセイカウシュッペ山を見る

エゾイチゲ

ジンヨウキスミレ

ミヤマリンドウ

小型のヒメイソツツジが登山道脇に咲き始めていた、これを見るとコマクサ平は近い。先頭を歩くおばさんのシャッター音が聞こえた。ウラシマツツジの葉っぱの中で採餌中のエゾシマリスだ。今回の山行では何度も登山道脇で見かけたが、おばさんがカメラを構えた瞬間にはもう走り去っていた。「またダメだったわ」そんな言葉を何度も聞いたが、今回は運よくお食事タイムに恵まれて撮れたようである。 コマクサはやっと開花し始めたところで、まだ蕾がほとんどであった。咲いている株を見つけてカメラを向ける。このルートはではやっぱりコマクサが外せない。チシマキンレイカもやっと一株だけ咲き始めのものを見つけることが出来た。今年の開花は遅れているようである。

ヒメイソツツジ

エゾシマリス（おばさん撮影）

コマクサ平

コマクサ

チシマキンレイカ

コマクサ平から第三雪渓に向かって歩き始めた。このあたりは小低木が多く見られる。「これは？」「こっちは？」お互いにそんな問いかけはするものの・・・判別にやや自信が無いクロマメノキとクロウスゴ、コケモモもまだ咲き始めたばかりであった。エゾヒメクワガタは奥ノ平付近で見たものだが、他ではまだあまり咲いていなかった。

第三雪渓へ向かって

エゾヒメクワガタ

クロマメノキ

コケモモ

クロウスゴ

登山ものがたりへ

次のページ

ＨＯＭＥ