稜線上を漂うガス、しかし眼下に目を凝らすと・・・ 陽射しの下に荒井川源頭部が広がり~その沢へと落ち込む急斜面をまるで流れるかのように花々が埋め尽くしていたのである。そのほとんどがチングルマであり~奥に黄色のチシマノキンバイソウだった。私の大好きな光景である、ファインダーを覗きシャッターを押す、、、ちょっとズームしてみると~沢へ吸い込まれそうな雰囲気さえ感じてしまう。 |
荒井川の源源部へと落ち込む斜面が美しい |
チングルマ |
チングルマとチシマノキンバイソウ |
いよいよ稜線歩きの始まりだ。ガスに包まれてはいるものの、風は弱い。おばさんはどんどん先に進んで行く。チングルマ、エゾノツガザクラ、アオノツガザクラ、エゾノハクサンイチゲ、、、何度も見ている花々だが~登山道脇を一斉に彩るのだからまさしく心地よい稜線散歩だ。チングルマの羽毛状の果穂が弱い風に揺れていた。 |
稜線歩きが始まった |
チングルマとアオノツガザクラ、エゾノツガザクラ |
アオノツガザクラ |
チングルマ |
エゾノハクサンイチゲ |
手前はチングルマ、奥がエゾノハクサンイチゲとチシマノキンバイソウ |
チングルマの羽毛状の果穂 |
「今日はこのままだな」さすがにガスの漂う稜線歩きは、視線が下を向いたままなので気分的にはやや閉鎖的?になる。足元のコケモモにカメラを向けていると、、、「見えてきたよ~」とおばさんの叫び声が聞こえてきた。 あっと言う間の出来事だった、上空には青空が広がり山頂部も見えていた。「大槍が~」と振り返りながらおばさんが指を差す。ガスの中から忽然とその迫力ある姿を現した。「これこれ、これだから山はやめられない」と私は叫びつつシャッターを押した。 |
漂うガスの中を・・・ |
コケモモ |
あっと言う間にガスが消えて~ |
山頂部が見えて来た |
振り返ると大槍の迫力ある姿が・・・ |
イワヒゲ |
サマニヨモギ クモマユキノシタ |
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