ガスがどんどん漂い始めた、「これは~展望はダメだね」そんな私の言葉は無視しておばさんはどんどん登って行く。「綺麗よ~~~ほらこっちに・・・あれを見て・・・咲き始めたばかりよ」おばさんが歓声をあげる。沢の源頭部へと落ち込む急斜面をチシマノキンバイソウとエゾノハクサンイチゲが彩る。 ガスの中に咲き始めのトウゲブキ、そして小さな花ヒメイワショウブ(ユリ科)を見つけるのは難しい。ホソバイワベンケイ、モミジカラマツが登山道脇に咲きそろう。 |
北斜面のトラバースが続く |
沢の源頭部へと落ち込む斜面を彩る花々はチシマノキンバイソウとエゾノハクサンイチゲ |
トウゲブキ ヒメイワショウブ |
ホソバイワベンケイ |
モミジカラマツ |
チシマノキンバイソウ |
大槍手前のコル付近まで来るとすっかりガスに包まれた。「まあ、今日はこんなもんかな」とあきらめ気味に進んで行く。登山道脇を彩る花々は一時として目を休ませることは無かった。チシマヒョウタンボク、そして「これぞウズラバだよ!」と言いたげなウズラバハクサンチドリ、可愛いウサギギク等が次から次へと目に飛び込んで来るのだ。私達にとっては必然的それにカメラを向ける。 10時20分、ガスが漂う稜線に飛び出した。登山口をスタートしてから既に3時間を経過していた。ここまでで出会った登山者は先行していた下山中の方ばかり、私達の後ろからはまだ登って来る人達の姿は無かった。 |
大槍手前のコル付近からガスに包まれ・・・ |
チシマヒョウタンボク |
ウズラバハクサンチドリ ウサギギク |
ヨツバシオガマ エゾコザクラ |
チシマフウロ |
ミヤマキンバイ |
ナガバツガザクラ |
エゾツツジ |
ガスが漂う稜線に出た |
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