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雲に包まれて展望の無い緑岳山頂には数名の人達が寛いでいた。私達もザックを下して水分補給、そして登る前にお湯を注いで来たアルファ米のカレーを少しだけ食べる。冷やしたキュウリの浅漬が殊のほか美味しい。

「あっ、ちょっと明るくなって来たんじゃない」そう言いながらザックを背負って広い稜線を下って行く。稜線の両側から湧き上がる雲、その奥にちょっとだけ青空が見えて、、、「もうちょっと青空が見えると最高のロケーションなのに」そんな私の贅沢な願いはもちろん打ち砕かれて~湧き上がる雲に向かって進んで行くことになる。

分岐から白雲岳避難小屋へ向かって左折、板垣新道をどんどん下って行く。先日の雨のせいもあるのか、登山道がやや崩れて不鮮明なところもあった。それでも眼下の雪渓の奥には目指す避難小屋が見えていて安心感はあった。

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広い稜線を下って行く

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分岐を左に折れて

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雪渓の奥に白雲岳避難小屋を見て

まだまだ見頃のリシリリンドウ、咲き始めたばかりのチシマクモマグサ。「あら~まだ咲いていたよ」おばさんが叫ぶ、ホソバウルップソウだった。今年はその花期にこの周辺は訪れていない。それ故にホソバウルップソウもチョウノスケソウも今年はあきらめていた。「これはまだ綺麗じゃないか、葉っぱも美しいし~」と私は叫びながらザックを下ししゃがみこむ。

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ウスユキトウヒレン

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リシリリンドウ

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咲き始めたばかりのチシマクモマグサ

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ホソバウルップソウ

ヤンベタップ川源流部へ下り立つ、まだ残るスプーンカットされた雪渓は中間地点付近に亀裂が入っていた。白雲岳避難小屋が近づいて来た。

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ヤンベタップ川源流部へ下り立つ

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スプーンカットされた雪渓を行く

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レブンサイコ

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ヨツバシオガマ

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これは・・・チョウノスケソウの花後

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