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緑に包まれた丘の上に立つ赤い小屋~白雲岳避難小屋は遠くから見るとなかなかメルヘンチック?である。そんな緑の中に~エゾウサギギクが咲き~奥にはハクサンボウフウだろうか。更に進むとトカチフウロ、そして圧巻は登山道脇に咲くイブキトラノオとタカネトウウチソウの群落だ。

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白雲岳避難小屋を見ながら

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ウサギギクが咲き

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イブキトラノオに包まれ

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イブキトラノオの群落  奥に見えるのは緑岳

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タカネトウウチソウの群落   奥に見えるのは高根ケ原

10時40分、白雲岳避難小屋に到着した。登山口をスタートしてから既に4時間10分が経過していた。小屋周辺はとても静かだった、あの7月中旬~下旬頃の賑わいは無い。小屋下のキャンプ指定地には2張りのテントが見られるだけだった。それでも入れ替わるように登山者がやって来る。
私達は小屋横のお気に入り木製ベンチに腰を下した。お花畑の奥に遠く高根ケ原を見つめる、晴れていれば忠別岳やトムラウシ山も見える絶好のポジションでもある。周辺でミヤマサワアザミを見て~イワギキョウにカメラを向ける。ちょうど咲き始めたダイセツトリカブト、ナガバキタアザミが美しい。

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高根ケ原方面

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ミヤマサワアザミ

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イワギキョウ

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ダイセツトリカブト

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ナガバキタアザミ

そして今回のお目当てのクモイリンドウだ。緑岳からの登山道脇にもポツポツ咲いていたが、避難小屋周辺では一層見事であった。淡いクリーム色の花に濃い紫色の筋模様が入る、私達と同じくその清楚なまでの美しさに惹かれて訪れる人も多い。3年ぶりに見るクモイリンドウに私達は魅了されながらファインダーを覗き続けた。

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クモイリンドウ  緑岳を背景にして

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11時25分、避難小屋を後にした。花の写真の撮り直しを繰り返しながら~分岐から緑岳へ向かってゆるやかに登って行く。流れる雲の合間から時折姿を見せる白雲岳、そして熊ケ岳の右奥の旭岳山頂部は・・・待てどもその姿を見せない。
緑岳からは広大な光景を見ながら下って行く。ここからの展望は私の大好きなところでもある。おばさんの後を追いながらシャッターチャンスを狙い続けるのだ。

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避難小屋を後にする

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分岐から緑岳に向かって登って行く

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右に白雲岳、中央に熊ケ岳と~その左の旭岳は雲に包まれたままだった

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緑岳から下る

広大な高根ケ原、その奥に黒々と忠別岳が鎮座し~遠く化雲のヘソも確認出来たのだが・・・残念ながらトムラウシ山は最後までその姿を現すことはなかった。急斜面を慎重に下りながら~シマリスと遊び・・・崩壊地を下り立ってほっとしながら花畑へと進む。エゾコザクラの大群落の中に白花を見つけ、望遠レンズに取り替えて撮影。大雪山の自然を心行くまで楽しませてもらって~見晴台から急斜面を下り~14時30分、登山口に到着。「お疲れさま~」装備を解きながらまるで蒸し風呂のような車に乗り込んだ。

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高根ケ原、忠別岳を見ながら下る
画像クリックで幅1024ピクセルの画像表示

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前方に石狩連峰を見ながらお花畑を行く

コースタイム(含休憩&撮影時間)
登山口 06:30  第一花畑 07:30  緑岳 09:45  白雲岳避難小屋 10:40-11:25  緑岳 12:10  登山口 14:30

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