先行するおばさんが立ち止まった、その視線の先に広がっていたのはワイスホルン。「あのあたりは綺麗よね」ワイスホルンの山裾に点々と広がる秋色はタカネナナカマドの紅色と、黄色はダケカンバだろうか。「うん、ちょうど見頃かもしれないね」、私はそう言いながら視線を移して・・・大沼の手前の硫黄鉱山跡を見る。
「やっぱりだめか~輝きが無いよね」「もう紅葉は終わったのかもしれないわ、今年もダメだったわね」・・・今回の予定ではイワオヌプリに登ってから硫黄鉱山跡に行って、帰路にはニトヌプリのコル周辺で紅葉を楽しむ予定であった。「ヨシ、今年もあきらめ」と私は力なく呟いた。
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ワイスホルン
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ワイスホルンの山裾を彩る紅葉
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鉱山跡と奥に大沼
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左手前にチセヌプリ、奥に目国内岳と右奥に岩内岳
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それでも・・・絶好の登山日和である~折角ここまで来たのだからイワオヌプリの山頂は踏むことにして、そのまま稜線を進んで行った。ニセコアンヌプリの手前に山頂に立つ人達の姿が見えていた。「あっ、あれは駒ヶ岳だぞ」「わぁ~そうね、見えるのね」昆布岳の奥に小さく見えたシルエット、それは駒ヶ岳だった。もちろんこの山域から見たのは初めてである。
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山頂に立つ人達 右がニセコアンプリ
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昆布岳の奥に小さく駒ヶ岳が見えた
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前述したタイトル、「抜けるような青空と広がる展望と・・・」~もうすっかりそんなモードに切り替わった。山頂がニセコアンヌプリと共に段々近づいて来る。アンヌプリの左に少しだけ羊蹄山の姿を見る。これで並んで見えれば最高のロケーションなのだろうが・・・
もうほとんど高度差の無い稜線散歩、山頂に立っていたグループの方々とすれ違う。「こんにちは~」天気が良いので交わす声も弾み皆さんの表情も明るい。
遠くに浮かぶ余市岳や無意根山周辺の山々のシルエット・・・そして眼下に広がるクレーター、そんな光景を楽しみながら進んで行く。
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ニセコアンヌプリの左に羊蹄山が少しだけ見える
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左に余市岳、右に無意根山
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余市岳を少しだけズーム
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稜線から眼下のクレーターを見る
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